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[衆議院選挙2024・新潟]新5小選挙区は立憲民主全勝、裏金問題の自民高鳥修一氏・細田健一氏は落選

新潟日報 2024年10月28日 5時10分

 新区割りとなり、計15人が立候補した新潟県内5小選挙区は10月27日の即日開票の結果、立憲民主党が全勝した。自民党と立民の事実上の全面対決となる中、小選挙区で野党系が全勝したのは、民主党政権が誕生した2009年以来、15年ぶり。自民派閥の裏金事件で党公認から外されて無所属で出馬した2区、比例重複が認められなかった5区をはじめ、1区と4区でも自民候補が大差で敗北を喫した。3区は接戦の末、敗れた。

* [新潟県内5小選挙区の候補者 結果判明後の表情はこちらから](https://www.niigata-nippo.co.jp/articles/-/495791?utm_source=twitter&utm_medium=social&utm_campaign=twitter_dp) * [比例北陸信越は自民単独1位の国定勇人氏が再選、小選挙区落選の斎藤洋明氏が復活](https://www.niigata-nippo.co.jp/articles/-/499461) * [「衆院選2024」特設ページはこちら](https://www.niigata-nippo.co.jp/category/news-original/%E8%A1%86%E9%99%A2%E9%81%B82024)

 1区は 立民前職の西村智奈美氏が幅広く支持を広げて優位に戦いを進め、議席を守った。自民前職の塚田一郎氏は支持層固めに苦戦し、引き離された。維新元職の石崎徹氏は政治改革を訴えたが、届かなかった。共産新人の中村岳夫氏は広がりを欠いた。

支持者から花束や花輪をもらい、笑顔で握手する西村智奈美さん=10月27日午後8時17分、新潟市中央区

 2区は立民前職の菊田真紀子氏が自民派閥の裏金事件の批判票を集めて快勝し、8期目の当選を決めた。自民非公認となった無所属前職の細田健一氏は5選を目指したが、裏金事件を受け惨敗を喫した。維新新人の井上基之氏は浸透できなかった。

当選確実となり、支持者と二度目の万歳をする菊田真紀子さん=10月27日午後9時12分、三条市

落選が決まり、うなだれる細田健一さん=10月27日、燕市

 3区は立民元職の黒岩宇洋氏が非保守票をまとめたほか、無党派層へも支持を広げて議席奪還に成功した。自民前職の斎藤洋明氏は、党改革や物価高対策などを訴えたが、保守層を固め切れずに競り負けた。維新新人の吉村祐一郎氏は浸透しなかった。

 4区は立民前職の米山隆一氏が自公政権への批判票を集めて無党派層にも浸透、再選を決めた。自民前職の鷲尾英一郎氏は組織戦を展開したが保守票を固め切れなかった。自民公認を得られなかった無所属前職の泉田裕彦氏は追い上げたが及ばなかった。

衆院選4区 当選確実となり、花束を受け取る米山隆一さん=10月27日午後8時24分、長岡市

 5区は立民前職の梅谷守氏が日本酒供与問題を抱えながらも裏金批判を追い風に野党支持者や無党派層の票をまとめ、再選を果たした。6期目を目指した自民前職の高鳥修一氏は裏金問題の当事者で有権者の反応は鈍く、大票田上越市などで伸び悩んだ。

当選し支援者と握手する梅谷守さん(右)=10月27日、上越市

落選が決まり会場を後にする高鳥修一さん=10月27日、上越市

衆院選新潟1区開票結果(選管最終)

衆院選新潟2区開票結果(選管最終)

衆院選新潟3区開票結果(選管最終)

衆院選新潟4区開票結果(選管最終)

衆院選新潟5区開票結果(選管最終)

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