外務省は11月22日、新潟県佐渡市で24日に開催される「佐渡島(さど)の金山」で働いた全ての労働者のための追悼式に生稲晃子外務政務官が参列すると発表した。日本政府から高官が出席するよう韓国が求めていた。
* [「佐渡島の金山」追悼行事、出席者など日韓両政府の調整難航…亀裂広がる可能性も](https://www.niigata-nippo.co.jp/articles/-/513581)
生稲氏は、23日に佐渡市に入り、24日に同市相川栄町の「あいかわ開発総合センター」で行う追悼式に参列する。佐渡金山の視察も行う予定。追悼式は市民団体、新潟県、佐渡市などでつくる実行委員会が主催する。
佐渡金山を巡っては、韓国が戦時中に朝鮮半島出身労働者の強制労働があったとして問題視。7月に世界遺産登録された際、日本は追悼行事を毎年開くことを表明し、韓国の同意を得た。だが追悼行事の出席者などについて日韓両政府の調整が難航していた。
韓国の聯合ニュースによると、韓国側は朴喆熙(パクチョルヒ)駐日大使が参列を予定している。
岩屋毅外相は22日の閣議後会見で、追悼式について「地元と連携しながら日韓政府間でも意思疎通を行ってきた」と述べた。
また、聯合ニュースは、生稲氏が2022年8月に靖国神社に参拝した点を挙げ「(朝鮮半島出身労働者の)遺族らを侮辱する不適切な」人選だとの見方を伝えた。