石川県観光大使を務めている演歌歌手島津悦子(62)が16日、石川県の志賀町と能登町で復興支援コンサートを行った。
元日の「令和6年能登半島地震」で甚大な被害を受けた被災者を歌で応援したいと実施。金沢市内に住む島津は自らも被災しているが、町の観光大使でもある志賀町に「恩返しがしたい」とコンサートの開催を相談。会場提供や舞台関係者の協力もあって実現した。
会場には、町内の避難所や仮設住宅で暮らす約300人が集まった。大きな歓声に包まれながら島津は12曲を熱唱。感極まって涙ぐむ住民の姿もあった。
志賀町の稲岡健太郎町長(46)は「大変な時に来てくださってありがとうございます」とあいさつ。住民からも口々に「来てくれてありがとう。元気をいっぱいもらった。久しぶりに笑った」などの声が上がった。
島津は「私の歌で少しでも皆さまに笑顔になっていただき、明日への元気が生まれればと心を込めて歌わせていただきました。まだまだ復旧復興には時間がかかりますがこれからも歌を通して応援していきたいと思います。きっとまた元気でお会いしましょうね」と力強く語った。
デビュー2作目の「恋路浜」で縁のある能登町にも歌を届けた。