藤井聡太叡王(竜王・名人・王位・王座・棋王・王将・棋聖=21)が同学年の伊藤匠七段(21)の挑戦を受ける、将棋の第9期叡王戦5番勝負第5局が20日、甲府市「常磐ホテル」で行われた。
対局は伊藤が勝ち、シリーズ3勝2敗でタイトルを初めて獲得した。敗れた藤井は初めてタイトルを失って7冠に後退。連続獲得が「22」で止まり、8冠保持は「254日天下」で終わった。
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藤井はタイトル初失冠となったこの日の敗戦で、通算372勝75敗となった。75敗のうち、藤井から白星を挙げた棋士は30人いる。最多勝棋士は、5月27日まで名人戦に挑戦していた豊島将之九段の12勝、次いで昨年の王座戦で敗れた永瀬拓矢九段の7勝。以下4勝が渡辺明九段、菅井竜也八段、佐々木大地七段、大橋貴洸七段の4人。
8冠の一角を崩した伊藤匠叡王以下、羽生善治九段、広瀬章人九段、久保利明九段、深浦康市九段、斎藤慎太郎八段が各3勝。丸山忠久九段、佐々木勇気八段、稲葉陽八段、千田翔太八段が各2勝している。
1勝は井上慶太九段、木村一基九段ら14人。