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小池知事「私は子どもを産めなくなったが…」子育て世代との会合で支援策に込めた思い訴える

日刊スポーツ 2024年6月23日 16時43分

東京都知事選(7月7日投開票)は選挙戦最初の日曜日となった23日、主要候補らが街頭や会合で有権者らに支持を訴えた。

3選を目指して東京都知事選(7月7日投開票)に出馬している小池百合子知事(71)は、台東区で子どもを持つ親たちとのタウンミーティングに出席し、都が進めてきた子育て支援策や知事選で訴える政策などについて意見交換した。

赤ちゃんや子ども連れで出席した父親、母親を前に「今、まさに子育て真っ最中で、これからもう1人家族が欲しいなと思っている方にプラスになるようなチルドレンファーストの政策や、さらに伸ばしていく政策についてお伝えしたい」と述べた小池氏。先日発表された、女性1人が生涯に産む見込みの子どもの数を示す「合計特殊出生率」で東京が1を割り込み0・99となったことに言及し「出生率が下がっているのは東京だけではなく、ソウルは0・55だ」とした上で「今、1人でも大変と思う方もいると思うが、未来に向けてもう1人ほしいという方のために、第2子まで保育料の無償化を進め、所得制限を外した。所得制限を外すというのは東京都として、非常に大きな1歩を踏み出した」と、アピールした。知事選の政策に盛り込んだ「無痛分娩(ぶんべん)」の費用助成などにも触れながら「子育てにお金がかからない東京を目指していく」と訴えた。

「子どもは社会の宝。希望する方々が子どもを産み育てていく社会は、当たり前と思っている」とした上で、国会議員時代に子宮筋腫で子宮を全摘出したことを念頭に「私自身は働き過ぎで体をこわし、子どもを産めなくなってしまったこともある。私の思いの代わりに、と言ったら何ですが、希望する方の希望をかなえるような環境をつくっていきたい。心からの思いとしてやっている」と述べ「これらの政策を、みなさんで活用していただきたい」とも訴えた。

小池氏は、公務と選挙活動の「二刀流」で知事選を戦う考えを示している。22日には、2016年の最初の都知事選同様、告示直後に八丈島に飛んで選挙戦初めての街頭演説を行った。この日は、午前中の意見交換会を終えた後、午後にJR奥多摩駅前などで2日連続の街頭演説を行ったが、陣営では、有権者と向き合うタウンミーティング形式の会合は、今後も積極的に行う方針だ。

この日は、広島県安芸高田市長を務めた石丸伸二氏(41)は都内9カ所で街頭演説を行った。元航空幕僚長の田母神俊雄氏(75)も新宿などで支持を訴え、蓮舫前参院議員(56)は小池氏の国会議員の地盤だったJR池袋駅前などで街頭演説した。都知事選にはこの4人を含め、過去最多の56人が立候補している。

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