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玉川徹氏「人の金だと思って…」岸田首相表明の電気・ガス補助復活「自分が総理でいるために」

日刊スポーツ 2024年6月24日 11時47分

元テレビ朝日社員の玉川徹氏は24日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演し、岸田文雄首相が21日の記者会見で、暑い夏を乗り切るための「緊急支援」として、8月から3カ月間、電気とガス料金の補助金を再開すると発表したことの思惑について厳しく指摘した。

岸田首相は会見で、5月使用分で終了していた電気・ガス料金への補助金を8月から10月までの3カ月間復活させることや、ガソリンの補助金も、年内に限って継続する考えを表明。このことについて、補助金を管轄する経産省の幹部は当初、再開を想定しておらず「急な話でびっくりしている」と述べたとする報道があったほか、支持率が低迷する岸田首相が「選挙狙い」で打ち出したのではといぶかる声も多く、SNSでは「官僚ビックリ」「恩着せメガネ発動」などのワードがトレンド入りする事態になった。

玉川氏は「週末に世論調査が行われているが、6月からの定額減税への評価について『有効と思わない』がだいたい7割。岸田総理がもともと、解散のタイミングで定額減税をという思惑があったとしたら、ぜんぜん効いていない」と、指摘。その上で「今回の電気、ガス料金の補助も、自民党総裁選再選のためにやっているなら(有権者に)見透かされる。むしろ逆効果ではないか」と指摘した。

解説で出演した政治ジャーナリスト田崎史郎氏が「僕もそう思います。実際に官邸サイドは、たたかれることを覚悟でやっている」と述べると、玉川氏は、電気・ガス料金の補助金復活について「ましてや始まるのは8月。準備が間に合わないからというのもあるが、10月で切れてしまう。秋は1年の中でいちばん(電気代が)かからず、むしろ11月からが(暖房費で)つらい」と指摘。「なぜその前の10月でやめるのか。この時に自民党総裁選があって、そのまま選挙に行くのかなと感じちゃう」と述べ、岸田首相の再選出馬が是非となる9月の自民党総裁選や、総裁選の結果次第でその後行われる可能性がある衆院解散と連動させたのでは、との疑念を示した。

政治日程に合わせたかのような日程感に、玉川氏は「税金を人の金だと思って、自分が総理でいるためにこんな使い方をするのか、と思われますよね」と述べ、「選挙目当て」という狙いが見透かされているとの認識を示した。

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