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「家系ラーメン」発祥から50周年、創業者「吉村家」吉村実氏ら直系店主が集結「店主は調律師」

日刊スポーツ 2024年6月24日 16時37分

「とんこつしょうゆ」の家系ラーメン「杉田家」の公式インスタグラムが24日、更新。家系ラーメン発祥から50周年と伝えた。

円卓の集合写真がアップされた。中央には「総本山吉村家 現直系総括会長」の肩書で吉村実氏が鎮座。前列左から「厚木家」吉村政紀氏、「末廣家」末広良信氏、1人おいて「杉田家」津村進氏。後列左から「上越家」石平哲也氏、「はじめ家」小沢肇氏、「杉田家千葉店」津村文博氏が立っている。その写真には英字のキャプション「conference of a traditonal iekei ramen with a company under direct control of the head house yoshimuraya」とあり「吉村家直系の会社と伝統家系のラーメンの打ち合わせ」を意味する。

「今年は【家系ラーメン発祥から50周年】」と切り出し「キリッときた醤油の返しに豚骨と鶏ガラをふんだんに使ったスープ、そしてそこに酒井製麺の中太麺を合わせ、燻製されたもも肉のチャーシューとほうれん草、海苔を乗せた家系ラーメンはこの吉村実会長が50年前に編み出したもの。歴史の先駆者は今でも吉村家にて早朝2時から仕込みをしていらっしゃり、まだご健在です」と報告した。

そして「その美味しさに虜になり、学びに来た弟子たちは数多くいて 歴史を作った吉村実会長のもとに集まった数多くの弟子達が、各々のやり方で今では日本全国で各地で名を馳せています」と記述。

続けて「沢山の弟子達の門出を見送った吉村会長ですが その中でも直系店というのは会長が認めた店のみ。材料も味も教わった通りに、各店のオリジナリティはあっても基本、基礎的、核になる部分を守り続け、家族とスタッフが一丸となって店を育てていく。そういう部分が現直系店の共通項だと思います。会長自らが鍛え上げた先鋭達、と言っても過言ではないでしょう」とつづった。

さらに「直系店は各店、秩序を保つ中での自由を実現しながら店を経営しております。それはその地ごとに、地域の方々、地元の方々に愛されるラーメンを作るということ。材料によって、水の硬さによって、時期によって、場所によって全く同じように作ると失敗をします。店主は調律師にならなければなりません」とした。

最後に「家系発祥の地・杉田で この地でやらせていただけることが誇りです。直系店並びに杉田家は、一号店としての誇りを忘れずに 会長のスピリッツを守って広めていく義務があると思います。これからも精進して参ります」と高らかに宣言した。

ラーメン杉田家は74年に創業されたラーメン吉村家の初代店舗の地、横浜・新杉田にある。吉村実氏が開発した「家系ラーメン」が爆発的にヒット。吉村家が横浜駅西口に店舗を移動した99年、旧吉村家のはす向かいに店舗を構え創業。現在は家系ラーメン総本山吉村家直系1号店として「本店(新杉田)」「千葉祐光店」「千葉駅前店」の3店舗を経営している。

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