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小沢一郎氏「変な言い訳だね」小池知事の公務優先&選挙活動「二刀流」の都知事選戦術を疑問視

日刊スポーツ 2024年6月27日 17時50分

立憲民主党の小沢一郎衆院議員は27日、東京都知事選(7月7日投開票)に立候補している現職の小池百合子知事(71)が、公務を優先しながらの選挙戦としていることについて、疑問を投げかけた。

小沢氏はこの日、立民を離党して都知事選に立候補した蓮舫前参院議員(56)の都内の事務所を訪れ、蓮舫氏を激励した。その際に報道陣の取材に応じ、選挙戦術について問われた際、「小池知事は公務で、なかなか(街頭演説などに)出てこないんだって? 今日はそんなことを言う場所ではないが、それは変な言い訳だね」と、公務を優先しながら選挙活動との「二刀流」を続ける小池氏の戦術に疑問を示した。

小沢氏は「任期満了の選挙なんだから、公務どうのこうのという話ではない。選挙を一生懸命やって、都民のみなさんに訴えるのが、今のいちばんの仕事。候補者なんだから。知事の仕事うんぬんというのは、理屈にはならない」と述べ、報道陣に「そう言っておいてください」と訴えた。

小沢氏と小池氏は新進党や自由党で行動をともにし、小池氏は小沢氏の「側近」だった時期もあった。また小沢氏は、かつて師事した田中角栄元首相譲りの「川上戦術」を身上とし、「選挙の小沢」と呼ばれてきた。選挙では川の上流から下流へ、人の少ない地域から遊説を始め、だんだん人が多い都市部に移りながら支持を訴え、広げていくという選挙戦術だが、小池氏は先週末、最初の街頭演説を八丈島や奥多摩で行い、小沢氏譲りの「川上戦術」を取った。渋谷など繁華街を攻めた蓮舫氏とは対照的なスタイルだった。

小沢氏は蓮舫氏との面会後、小池氏の「川上戦術」について問われると、「土日だけじゃだめだ。ずっとやんなきゃ。ずっとやりきれりゃいいさ」と、突き放すように口にした。

都知事選にはこのほか、前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(41)、元航空幕僚長の田母神俊雄氏(75)ら56人が立候補している。

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