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初舞台の8歳中村梅枝も船乗り込み なにわ夏の風物詩に片岡仁左衛門ら 紙吹雪など飛び交う

日刊スポーツ 2024年6月29日 17時54分

大阪夏の風物詩、片岡仁左衛門(80)ら歌舞伎役者による恒例「船乗り込み」が29日、大阪・道頓堀川で行われた。

多数の歌舞伎ファンが川沿いでなどで見守る中、船に乗った仁左衛門と、初代中村萬壽(69)6代目中村時蔵(36)5代目中村梅枝(8)らが、本町橋から戎橋へ到着。紙吹雪、クラッカーの音とともに「松嶋屋」などと屋号のかけ声が飛び交った。

「船乗り込み」は江戸時代から続く行事で、歌舞伎役者が江戸、京都から「大坂」へ入る際に行われていたもの。近年は、7月の大阪松竹座公演「七月大歌舞伎」に出演する役者が、夏の大歌舞伎の始まりを告げる行事として親しまれている。

役者らは下船後、松竹座前へ場所を移して口上、あいさつ。5年ぶり出演の萬壽は「43年間、名乗りました時蔵という名前を息子にとられ…あっ譲りまして」とジョークをまじえて襲名を報告。「初代中村萬壽となりました」と自己紹介した。

その息子、時蔵は「決して名前をとったわけではありません」と、父のネタにのって笑わせた。萬壽の孫で、時蔵の長男、父の名を継いだ梅枝は初舞台。「中村梅枝です。松竹座が初めてなので楽しみです」とあいさつし、劇場前のファンをわかせた。

襲名する3世代に続き、締めたのは仁左衛門。「今回は、萬屋さん3代のご披露を大成功に収めたい」と約束していた。

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