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レ・ミゼラブル3年ぶり上演 ファンテーヌ役生田絵梨花が「夢やぶれて」をどう歌うのか

日刊スポーツ 2024年7月1日 7時0分

12月20日から来年2月7日まで東京・帝国劇場で上演されるミュージカル「レ・ミゼラブル」のキャストが発表されました。来年2月に建て替え工事のために休館が決まっている帝劇のクロージング作品の1つで、3年ぶりの上演となります。

キャスト発表で注目したのは、劇団四季を昨年末に退団した飯田洋輔(40)が主人公のジャン・バルジャン役で、小林唯(31)が革命を目指す学生アンジョルラス役で出演することでした。飯田は東京芸大を中退後に四季入りし、「美女と野獣」のビースト役、「オペラ座の怪人」のファントム役、「エビータ」のチェ役などを演じてきました。小林も「アラジン」のアラジン役、「美女と野獣」のビースト役で出演していました。

そして、生田絵梨花(27)がファンテーヌ役で出演することにちょっと驚きました。生田は2017年にコゼット役で「レ・ミゼラブル」に初参加し、19年にもコゼットを演じ、21年はエポニーヌ役でした。ちょっと驚いた理由は、今回もエポニーヌかなと予想していたからです。でも、よく考えれば、ファンテーヌは若くしてコゼットの母となり、亡くなった時は27歳でした。オーディションではファンテーヌの年齢の目安を「20代半ば」と設定しており、まさに年齢的には適役かもしれません。

「レ・ミゼラブル」では若手の役柄で出演した俳優が、時を経て別の役柄で戻ってくるケースもしばしば見られます。コゼットからファンテーヌ、そしてマダム・テナルディエと変わった鈴木ほのか、コゼットからエポニーヌ、ファンテーヌの知念里奈、少年ガブローシュからマリウス。アンジョルラスの原田優一と、これまで3役を経験した俳優は3人いましたが、ここに生田も4人目として加わることになります。「レ・ミゼラブル」にはすてきな曲がいっぱいありますが、ファンテーヌが歌う「夢やぶれて」は、エポニーヌの「オン・マイ・オウン」とともに大好きな曲です。これを生田がどう歌うのか。本番が楽しみです。【林尚之】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「舞台雑話」)

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