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【棋聖戦】山崎隆之八段「完敗です」混戦持ち込む山崎ワールド見せるも粘れず藤井聡太棋聖に敗れる

日刊スポーツ 2024年7月1日 19時44分

藤井聡太棋聖(竜王・名人・王位・王座・棋王・王将=21)が挑戦者の山崎隆之八段(43)に連勝した、将棋のヒューリック杯第95期棋聖戦5番勝負第3局が1日、名古屋市「亀岳林 万松寺」で行われた。

午前9時から始まった対局は、午後6時46分、100手で後手の藤井が勝って3連勝。棋聖戦5連覇を達成し、史上最年少の21歳11カ月で初の永世称号となる「永世棋聖」を獲得した。

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山崎の初タイトル獲得はならなかった。終局後、左斜め上を少し見上げ、悔しさをかみしめた。「力戦的で一番乱れない形で動いたが、嫌だと思った順を指された。完敗です」。

相掛かりの出だしから先に踏み込まれた。「後手4四角(52手目)からの攻めが予想以上に厳しかった。読み負けた」。劣勢の終盤、局面を複雑化して混戦に持ち込もうと「ちょいワル逆転術」の「山崎ワールド」を展開、簡単には負けない構えを見せた。

「1、2局目は萎縮していた。3局目は何歩届かなかったかわからないですけど、ベストを尽くした。楽しかった。もっと強くなれば将棋は楽しいと、改めてそういう気持ちにさせてもらったタイトル戦だった」と語った。

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