1991年からパーキンソン病と闘っている米俳優マイケル・J・フォックス（63）が6月29日、英南西部サマセット州ピルトンで毎年開催される恒例の野外音楽フェスティバル「グランストベリー・フェスティバル」で、英人気ロックバンド「コールドプレイ」のステージにサプライズ登場。ギター演奏を披露し、会場を沸かせた。
米ABCニュースなどによると、車いすでパフォーマンスに参加したフォックスは、コールドプレイのヒット曲「FixYou」と「Humankind」にギターで加わったという。
演奏後、フロントマンのクリス・マーティンは「私たちがバンドを組んでいる理由は、（フォックス主演の映画）『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を見たから」と語り、バンドの原動力となっているフォックスの功績をたたえた。
「私たちの永遠のヒーロー。地球上でもっとも素晴らしい人物の一人。マイケル・J・フォックスに感謝します。私たちのヒーロー、マイケル、本当にありがとう」と語りかけると、会場からは大きな拍手が沸き起こった。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で、フォックス演じるマーティンがギターを手にチャック・ベリーのヒット曲「ジョー・B・グッド」を演奏するシーンは、歴史に残る名場面として今も多くのファンの記憶に刻まれている。（ロサンゼルス＝千歳香奈子）