Infoseek 楽天

山田裕貴、家族観触れる「子どもって親のことも考えてる」元プロ野球選手の父親は偉大な存在

日刊スポーツ 2024年7月2日 17時28分

俳優の山田裕貴(33)が2日、東京・羽田空港で行われたNetflix映画「Ultraman: Rising」大ヒット記念イベントに出席した。

Netflixで世界配信中の同作で山田は、プロ野球選手でウルトラマンの主人公・サトウ・ケンの日本語版吹き替えを担当。この日のイベントでは全長4・3mウルトラマンの飛行像がお披露目。山田の「シュワッチ!」のかけ声でベールがオープンとなり「すごっ!」と目を丸くして驚き。「すごいスリム。スタイリッシュな理想の体形」とほれぼれした表情を浮かべた。

劇中で山田はメジャーで活躍した一流プロ選手で、子育てもするというこれまでにないウルトラマンを演じた。「子育てしているウルトラマンは初めてだと思う。怪獣の子どもと出会うことで“子ども”という存在がどんなものなのかか、自分が子どもと接することで自分ってどういう風に育ってきたのかなとか思い返せたり。自分の成長につながる」と役を演じての感想を語った。周囲からの反響も多く届く。「メークさんのお子さんも見てくれて『すごくいい話だった』と小学校1年生の子が言ってくれたんです」と幅広い世代からの共感と支持を喜んだ。

山田自身、親子のつながりを描いた本作ストーリーや役への共感も多かったという。「僕も子どもの頃、案外大人に気を使っていることもあって」と幼少期を述懐。山田は中日などでプレーした元プロ野球選手の山田和利氏を父に持ち「ウルトラマンの話とリンクする話があって。父がプロ野球選手だったこともあって、試合に負けて帰ってくると僕たちは静かに眠ったり」と回顧。「子どもって親のことも考えているんだなって忘れちゃいけない。もし自分も子どもを持ったらそういう目線も持ちたいなと思いました」と役を通しても気づきを語った。

両親も本作を視聴してくれたといい「かなり私的な感想ではあるんですけど」としつつ「『これは山田家の物語じゃない?』と言っていて。僕が父親に思っていたことや距離感。プロ野球選手だったので、家にあまりいなかった父との距離感とかリンクする部分がたくさんあって。おかんがボケなのか『これはあなたがつくったの?』って。そんな訳ないんですけどね(笑い)」と家族からの感想を明かした。

父親への尊敬は歳を重ねて強まる。「大人になっていろいろのりこえて、父親はかっこよかったんだなって思います。プロ野球選手だっていうことがどれだけ偉大だったか。どの家族のお父さんもすてきなんですけど、自分がかなえることができなかったプロ野球選手という夢をかなえているてる時点で、ウルトラマンになっているようなもので。その中にものすご努力があったなって思うと、おとこ気みたいなのを寡黙な父から感じていたんですよね」と振り返った。

3日から8月31日まで羽田空港で、全世界で58年にわたり愛されるウルトラマンシリーズをピーアールするイベント「ULTRAMAN TO THE WORLD HANEDA AIRPORT」が開催される。特別展示のほか、限定グッズショップやさまざまなラインアップがそろう。

この記事の関連ニュース