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若手芸人王者・清川雄司の実力にカベポスター永見も太鼓判「ゴット・タレント出てほしい」

日刊スポーツ 2024年7月2日 19時41分

結成5年以内の超若手芸人No.1決定戦「UNDER5 AWARD2024」を優勝したピン芸人清川雄司(23)が2日、大阪市のよしもとアカデミー大阪校で在校生33人とオンライン受講生を前に凱旋(がいせん)特別授業を行った。

同大会は芸歴5年以下の芸人が出場可能でプロ、アマ、所属事務所の有無、人数や年齢、笑いのジャンルも問わない。清川がピン芸人として初の王者に輝いた。

特別授業のMCを務めたお笑いコンビ、カベポスターから大会の感想を聞かれた清川は「ネタ的に1回出たらもう無理かなと思った。ラストチャンスかなと思っていたので、めちゃくちゃうれしかった」。芸歴4年目でもう1回出場チャンスは残されているが、ラストチャレンジのつもりで出場したと振り返った。チャンピオンになったことでテレビの仕事やライブも増え、「本当にありがたい」と喜びをかみしめた。

清川はNSC(吉本総合芸能学院)43期生。コロナ禍ど真ん中の20年に入学した。リモート授業中心となり、ネタ見せもリモートになるなど試行錯誤の日々だったが、「ネタが強い人より、Wi-Fiが強い人が勝ってた」と笑わせた。

高校時代にM-1グランプリに出たいと思い、NSCの門をたたいた。コンビも組んだが解散。コンビ解散後、何カ月かは新たにコンビを組めないとの決まりがあり、「その間にピンで特技を見つけようと思った」。UNDER5決勝でも見せたハーモニカやホッピング、腹話術、紙切り、コサックダンスといった技を習得した。

在校生から「ピンかコンビかで迷いはなかったのか」と質問されると、「最初は漫才やりたかったけど、徐々にピンが楽しくなった。漫才はもうええかな」と答えた。

「ライバルは?」との質問には、ABCお笑いグランプリファイナリストの同期の女ピン芸人やましたの名前を挙げ、「NSCの時からずっと意識してて。(やましたは)最近結果も残してる」と闘志メラメラ。それでも、お互い人見知りということもあり「心は許してないけど」と話して笑いを誘った。

同じピン芸人で多彩な芸を誇るもりやすバンバンビガロにかわいがられており、「ただただホメてくださる。衣装買うって言うたら5万円いただいて」。トレードマークの作務衣(さむえ)の衣装代に充てた。

次なる目標はピン芸人も舞台に立てる「R-1グランプリ」や「ABCお笑いグランプリ」などが候補に挙がるが、最終的な目標は「ゴット・タレントに出たいですね」。視線は世界に目を向いている。

そんな清川にR-1ファイナリストでもあるカベポスターの永見大吾は「1人だと結構ドギマギしたり、特有の緊張感があるんですけど、そんなんを思わせない。ピン芸人特有の肝が据わってるんやろうなと思います。ホンマにゴット・タレント出てほしい。早く見たいです」と太鼓判を押していた。

同アカデミーは、NSCを含む5つのスクールからなる吉本興業の教育機関。エンタメの表方・裏方を目指す人材を育成し、現在25年度生徒を募集している。

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