小池栄子（43）が4日、都内で行われたNetflixシリーズ「地面師たち」（25日配信スタート、全7話）完成報告会で、地面師グループのリーダーを演じた主演の豊川悦司（62）に「10秒、目を合わせたらやられそう。役者人生にない恐怖感」を抱いたと明かした。
「地面師たち」は、作家・新庄耕氏の同名小説の実写化作品。小池は、豊川演じるハリソン山中率いる地面師グループの実動部隊で、不動産詐欺を行う際、本当の土地所有者になりすます役の人間をキャスティングし、教育もする実動部隊の「手配師」麗子を演じた。ダブル主演の綾野剛（42）が「交渉役」辻本拓海、北村一輝（54）がターゲットの土地候補をピックアップする「情報屋」竹下、ピエール瀧（57）は「法律屋」後藤を、それぞれ演じた。
小池は、地面師グループが顔をそろえたシーンの撮影について聞かれ「地面師のメンバー同様、信頼しているんだが、なれ合わない。本音はみんな、どう思っているんだろうという、探り合いみたいな感じを持って、その場にいるのがゾクゾクした」と、共演陣との間に一定の緊張感があったことを示唆。その上で、豊川が演じたハリソンとは「10秒以上、目を合わせたら、やられそうな感じの、すごい、圧倒的な支配力みたいなものがあって。役者人生で感じたことのない恐怖感を味わった」と吐露。「そういう方がリーダーとなって、そういう人に人生をかけているんだなという。豊川さんの存在感は抜群」と声を大にした。綾野は「僕、2人きりのシーンとか結構、ありますからね」と言い、笑った。
◆「地面師たち」 再び土地価格が高騰し始めた東京。辻本拓海（綾野剛）はハリソン山中（豊川悦司）と名乗る大物不動産詐欺師グループのリーダーと出会い、ターゲットの土地候補を挙げる「情報屋」の竹下（北村一輝）なりすまし犯をキャスティングする「手配師」の麗子（小池栄子）「法律屋」の後藤（ピエール瀧）らと「交渉役」として不動産詐欺を働いていた。次のターゲットは、過去最大の100億円不動産。地主、土地開発に焦りを見せる大手デベロッパーとの狡猾（こうかつ）な駆け引きが繰り広げられる中、警察が地面師たちの背後に迫る。次々と明らかになる拓海の過去とハリソンの非道な手口。前代未聞の綱渡りの不正取引、迫りくる捜査…果たして100億円詐欺は成功するのか？