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読売テレビ、桂ざこばさん追悼2特番放送を発表 温かい人柄や珠玉の落語3席も放送

日刊スポーツ 2024年7月5日 18時0分

読売テレビは5日、ぜんそくのため、6月12日に大阪府内の病院で76歳で急死した上方落語の重鎮、桂ざこばさん(本名関口弘)をしのび、2つの追悼特番「そこまで言って委員会NP特別編 桂ざこばさんを偲んで」(7日午後4時25分)、「平成紅梅亭特別編 追悼・桂ざこば」(9日深夜2時21分)を放送すると発表した。

ざこばさんは03年7月にスタートした前身「たかじんのそこまで言って委員会」時代から、「そこまで言って委員会NP」レギュラーパネリストとして出演。歯に衣(きぬ)着せぬ豪快なトークで番組を盛り上げた。

最強の論客だったざこばさんの出演時の映像とともに、ざこばさんをよく知るメンバーが集まり、明るく追悼。1つ目のテーマ「人間“桂ざこば”とは?」では、かつてMCを務めていた辛坊治郎氏が、MCにもっとも近い“重鎮席”に座るざこばさんと、2人だけしか知らない“アイコンタクト”でのやりとりがあったことを告白。同じ落語家の立川志らくは、番組での共演はかなわなかったが、「師匠である(立川)談志がすごくかわいがっていた」と、2人の偉大な落語家の貴重な素顔を語る。

最後のテーマ「桂ざこば師匠の思い出」では、番組ではやりあうことが多かった田嶋陽子氏が、プライベートでざこばさんが田嶋氏のコンサートを鑑賞した際のエピソードを披露。その際のざこばさんからの温かい言葉を紹介し、思わず言葉に詰まる一幕も。

一方、「平成紅梅亭」では、これまでの名高座の中から、さまざまな年代の桂ざこば珠玉の落語を放送。当時48歳のざこばさんが披露した会場大爆笑の一席「天災」(95年)、夫婦の掛け合いが圧巻の「厩火事(うまやかじ)」(02年)、男同士の友情をあたたかく描いた必見の「笠碁(かさご)」(17年)の3席を取り上げる。

また、豪華落語家たちが「落語家・桂ざこば」のすごさを語る特別インタビューも放送。

後輩の桂南光は「登場人物の気持ちに入り込んでいるから(ざこばの落語は)セリフを超えてニンが活き活きしている」と魅力を語り、テレビや寄席で何度も共演した江戸の重鎮・林家木久扇も「役に入り込む事で鬼気迫るものがあった」とざこばさんの表現力を絶賛。

同世代で兄弟のように若手時代を過ごした笑福亭鶴光は、ざこばさんが08年に設立した常設寄席「動楽亭」に触れ「絶対もうからないにも関わらず、後輩や弟子が高座に立つ機会をつくった」とざこばさんの見返りを求めない後輩思いな人柄を振り返る。

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