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原哲夫氏、ケンコバから独身の原因扱いされ「武論尊先生のせいですよ。僕は絵描きですから」

日刊スポーツ 2024年7月5日 18時25分

漫画家の原哲夫氏(62)が5日、神戸市の兵庫県立美術館で6日に開幕する「北斗の拳40周年大原画展~愛をとりもどせ!!~」(6日~9月1日まで)の先行内覧会に出席。北斗の拳を愛するスペシャルゲストのケンドーコバヤシ(52)と北斗の拳について語り合った。

原作武論尊、作画原哲夫で1983年に連載開始し、今なお多くの人々に愛される「北斗の拳」。東京、名古屋に続いてとなる原画展では、ラオウ編までの136話約3000ページ、連載当時描かれた彩色画の中から、400枚の原画を厳選。「愛」をテーマに6つの章で迫力ストーリーを巡る。

冒頭、あいさつに立った原氏は「40周年でだいぶ時間がたってるんですけど、原画を見てみると、意外と色あせてない。ペリカンのカラーインクで描いてたんですけど、きれいに残ってる。(連載していた週刊少年)ジャンプの印刷って結構悪いので、色にこだわってたなと思い出した。そのへんを楽しんで見ていただけたら」と、まさかのジャンプいじり。ケンコバが「先生からジャンプは印刷が弱いって新たな情報が」と驚いても、「え? 皆さん、ご存じですよね?」と笑い飛ばした。

連載当時は「絵が遅くて、いつも締め切りギリギリだった」。常に締め切りに追われる日々で、ジャンプの担当が酔っぱらいながら原稿を受け取りに来たり、原作の武論尊氏はストーリーを渡すと旅行に行ってしまっていたことを明かし、「悪い大人に搾取されてました」とニヤリ。「休みもなかったのでキツかった。デートに行っても青くなってしまって、30分くらいで『ちょっと休ませて』って言ってた。体のケアの仕方も知らなかった」などとハードな日々を振り返った。

現在は仕事部屋が孫に占拠され、「じいじの絵、怖い」と言われているそうで、「アンパンマンとか描いてますよ」と、すっかり優しいおじいちゃんの顔に。孫はまだ、原氏が北斗の拳の絵を描いた人だとは知らないことから、「このお洋服もおもちゃも、全部じいじのお金で買ったんですよと教えているところ」と笑った。

あこがれのキャラについては「ケンシロウですね」とキッパリ。「ケンシロウに勝ちそうな脇役を描かないといけないので、他のキャラクターにも情熱を込めた」と語った。

一方で、ケンコバは「雲のジュウザですね」と名前を挙げた上で、「何よりあこがれるのが女性7~8人とお風呂に入る。あれを実現するために、僕は家庭を持たないようにしてる。1度実現しそうだったんですけど、お金がすごいかかるって聞いて。僕が家庭を持たずに生きてるのは原先生のせい」と独身生活の理由を原氏に転嫁。原氏は「僕のせいじゃないよ。武論尊先生のせいですよ。僕は絵描きですから。ストーリーは武論尊先生なんで」と笑顔でかわし、ケンコバも「そうですね。武論尊先生に恨み節をぶつけたいと思います」と笑っていた。

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