Infoseek 楽天

奈緒「私は大丈夫です。それだけは伝えようと」主演映画公開前日に三木康一郎監督の発言が物議

日刊スポーツ 2024年7月5日 19時18分

女優奈緒(29)が5日、都内で、主演映画「先生の白い噓」(三木康一郎監督)の公開初日舞台あいさつに出席した。

共演するジュニア内グループHiHi Jetsの猪狩蒼弥(21)、三吉彩花(28)、風間俊介(41)、三木監督とともに登場した。前日4日に一部メディアで公開された三木監督のインタビューで、出演者サイドから「インティマシー・コーディネーターを入れてほしい」という要望があったが、入れなかったとする発言があり、物議を醸していた。

舞台あいさつで三木監督が謝罪を伝えた後、奈緒がマイクを口に近づけた。「直前、前日にいろいろなことがありまして、皆さんご存じかなと思うんですけど。一言、私がここに来てお話ししなければと思いながら今日は来ました」と落ち着いた口調であいさつした。「私は、大丈夫です。それだけは絶対伝えようと思っていました」と強くうなずいた。「最後のほうに何でも言っていいですって言われたので、ちゃんと自分が言いたいことを自分の言葉で届けようと思って、来ました。作品を見届けてくださってありがとうございました」と感謝を伝え、拍手を浴びた。

舞台あいさつのラストでも、「好きにしゃべっていいって言われたので。今からお話しすることは、私の心からの気持ちです」と前置きした上で、スピーチした。「皆さんに不安を抱えさせてしまっている部分があると思うんですけど、1つご説明したいのが、映画の中でも描かれていますが、私自身は原作に本当に心からほれ込み、出演することを自分で決めました。そのやりとりの中で、すれ違いがあったことも事実です。でもそれは当人同士の問題として、私は権力に屈するようなことは一切なく、対等な関係で監督ともお話をしましたし、言いたいことは伝えました」と説明した。

さらに「自分の中ではお話し合いをしていたと思っていた上で、どうしても現場に対してちょっと不十分だと思うところが正直ありました」と打ち明けた。「なのでそこは私たちも未熟で、私自身がもっとちゃんとコミュニケーションをとり、この作品が映画になって公開するにあたって、どういう風に自分たちの真意として伝わるかって宣伝の部分でお話できていなかったことが、結果こういう皆さんを不安にさせてしまうようなことを招いてしまったのかなと、私自身も自分のこととして深く反省しています」と伝えた。

あらためて「でも、権力の違いとか、対等な現場ではありましたので」と強調し、「そこは皆さんご安心して、私のことを心配してくださっている声も届いておりますので。それは大丈夫です、ということをお伝えしたいです」と述べた。

同作は人気漫画家、鳥飼茜氏の累計部数100万部超の同名タイトル作が原作。高校教師の原美鈴(奈緒)は親友の婚約者との関係を隠しながら教卓に立つ毎日を送っていたが、平穏を装った日常は担任の男子生徒の事件をきっかけに崩れ始める。自身の性に対する矛盾した感情や、男女間の性差に向き合う主人公の姿を描くことで、人の根底にある醜さと美しさを映し出したヒューマンドラマだ。

この記事の関連ニュース