女優いしのようこ(56)が5日放送のフジテレビ系「酒のツマミになる話」(金曜午後9時58分)に初出演し、志村けんさん(20年死去)に声をかけられ「後から気付いた」ほめ言葉について語った。
いしのは長年、志村さんの番組に出演し夫婦コントなどを共にしてきた。冒頭では、最近のお笑い芸人も見るとした上で、特定のタレントではなく「ものすご~く平らな目で見てます」と回答。千鳥大悟から「神様とコントしてたらそうなってくるやろな」、ノブからは「女神様になるんや」と納得された。
志村さんとのコントの思い出も回想した。「志村さんと柄本明さんが芸者に扮(ふん)してやっているコントがあったんです。2人でずーっと、いろんなことをしゃべっていて、そこに最後私が、ガラッと入っていって一言言ってスッと消えるだけなんですけど、その前にお2人が延々としゃべっている」と説明。「いつもそうやって入っていって」と、ツッコミに入るタイミングを自ら探っていたことを明かした。
いしのは「そうしたら志村さんが後から、『お前よくあそこのタイミングで入ってくるな』って言われて。私としては『え、ここしかないじゃん』と思って、普通のこととしてやっていたんですけど」と振り返りながら「後々、志村さんが『そうなんだよ。だから、間って教えられないんだよな。それをお前は知ってる、っていうだけのことで、それ以上でもそれ以下でもないんだ』ということをおっしゃっていた」と紹介した。
当時その言葉を聞いたいしのは「私はまだ20歳ぐらいで、『何を言ってんだかよく分からないな』と思っていた」と説明「それが後々に、あれは、ほめられたんだ、って」と理解をしたことを明かした。
千鳥や小籔千豊、マヂカルラブリー野田クリスタルからは、ディレクターの合図や志村さんの決めセリフなどの合図がないのか聞かれたが、いしのは「ないです。何もないです」と答え、スタジオは驚嘆。「柄本さんと志村さんがずーっとしゃべっているのを、ふすまの後ろから聞いていて、『お、ここ』っていって入っていく」と自力でタイミングを計っていたことを明かし、小薮を「それ20歳で行っているのすごいわ」とうならせた。