宝塚歌劇団雪組トップ彩風咲奈のサヨナラ公演「宝塚グランドロマン『ベルサイユのばら』-フェルゼン編-」が6日、兵庫・宝塚大劇場で幕を開けた。
74年の初演以来、「ベルばら」50周年イヤー。10年ぶり上演の名作で、彩風は、スウェーデンの貴族フェルゼンにふんした。
宝塚を志したきっかけになった作品で、男役集大成に臨む彩風は、感無量といった表情で、初日に臨み、あいさつした。彩風のあいさつ全文は以下の通り。
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皆さま、本日は三井住友VISAカードシアター『ベルサイユのばら』フェルゼン編の初日を最後までご観劇くださいまして、ありがとうございました。
たくさんの皆さまのお力添えのおかげで、今日こうして無事に初日の幕が開きましたこと、そして、こうしてたくさんのお客さまにお会いでき、温かい拍手とお気持ちをいただけましたこと、心から感謝の気持ちでいっぱいでございます。
50周年を迎えました、この『ベルサイユのばら』。その歴史の重みと、目の前にそびえ立つ大きな課題に、ただただ必死に作品とお役と向き合うお稽古の日々でございました。
その日々すらも1日1日がいとおしく、そしてその中で、これまでこの『ベルサイユのばら』に携わられました全ての方々の作品への熱い熱い想い、愛、そして、それは作品を飛び越えて、宝塚への愛、未来へつなごうとする希望、時を超えても冷めることのない情熱をたくさん感じました。
改めて、諸先輩方に尊敬の念を抱くと同時に、今、ここで、すてきな専科の皆さまと、愛する雪組の仲間と、この『ベルサイユのばら』に挑戦できますこと、心から幸せに思います。
お客さまのおひとりおひとりの心に、この愛が届きますよう、千秋楽まで、心を込めて駆け抜けてまいりたいと思います。
本日は本当にありがとうございました。