俳優神田正輝（73）が、97年4月からMCを務めてきたテレビ朝日系「朝だ！ 生です 旅サラダ」（土曜午前8時）を、9月28日をもって卒業する。制作のABCテレビ（大阪市）が6日、発表した。
神田は同局を通じて「前任の草野仁さんがMCを務められた4年間を目標に頑張ってきました。気がつけば旅サラダは5年、10年、20年、そして32年目になりました」。自身は27年半に及び携わり「視聴者の皆さま、支えていただき誠にありがとうございます。来週からもいつもと変わらずすてきな世界の旅をお届けしたい」とコメントした。
番組は93年4月に草野仁、向井亜紀、田中義剛のメンバーでスタート。草野に代わって97年4月から神田が2代目MCに入った。昨年11月18日から「体のメンテナンス」のため休演も、今年1月27日に復帰。ダジャレをまじえた“神田節”に磨きがかかり、番組名物の1つになっていた。
最近は俳優として活動しておらず、レギュラーは同番組だけ。昨年末からの休養当時も、親しい関係者に「もう旅サラダだけ。新しい仕事はいい」と話すほど、思い入れが深い番組を終えれば、長年の芸能活動にひと区切りつく形になる。
ABCテレビは「要所で発せられるしゃれで、あまたのゲストを和ませるのはもちろん、視聴者の笑いを誘ってくださいました。27年半という長きにわたって番組を支えていただいた」と感謝。神田の卒業後は「新たな出演者は予定しておりません」とし、松下奈緒のMCは継続。勝俣州和、中丸雄一らのレギュラー陣は変わらないという。