Infoseek 楽天

石丸伸二氏の最終日は、アキバ街頭に5000人「この景色は爽快。いつまでも見ていたい」

日刊スポーツ 2024年7月6日 20時38分

東京都知事選は6日、選挙戦最終日を迎えた。小池百合子知事(71)の2期8年の都政に対する事実上の信任投票だが、一部政治団体による「ポスター掲示板ジャック」や政見放送の内容など「場外戦」に関心が高まるカオスな戦いに。小池氏が公務優先を貫いたことで候補者討論の機会もほとんどなく、過去最多56人の立候補者も含め前代未聞の都知事選となった。小池氏、蓮舫前参院議員(56)、前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(41)ら主要候補は、最後のお願いに声をからした。今日7日に投開票される。

   ◇   ◇   ◇

石丸氏は、告示前から足を運んだ秋葉原で、最終日にも街頭演説を行った。過去の演説時をはるかに上回る、約5000人の聴衆が集まった。「石丸人気」で、今回の選挙戦中、石丸氏の街頭演説は聴衆の数が日に日に増えた。この日も、石丸氏の選挙カーの周囲を360度から聴衆がぐるっと囲む形になった。

「この景色が爽快で、いつまでも見ていたい」。感慨深げに語った石丸氏は、肝いりの公約「政治再建」を踏まえた「都政の見える化、分かる化」に言及した。聴衆への呼びかけで、東京都議会の動画に比べて、自身が市長時代の安芸高田市議会の動画を視聴した人が圧倒的に多いことを把握すると、「大事なのは(政治への)興味や関心なんです。有権者が見ないから政治も行政もゆるんで、よく分からない政策が出てくる」と指摘。「選挙は、選んで終わりではない。選んだ後も見張る緊張感が必要で、それができればいい政治ができる」と、訴えた。

市長時代の「恥を知れ」と叫ぶイメージとは違った人たらしぶりや、「41歳のフツーのオッサンやってます」と聴衆に呼びかける親しみやすさなどもあってか、各社情勢調査では石丸氏の猛追が指摘される。今回の都知事選では、全国からボランティア5000人以上、2億円超の献金を集めた。聴衆をどんどん巻き込んでいく手法が、石丸流でもある。

この日も「ここにいるみなさんは目撃者で仲間だ。石丸伸二と愉快な仲間たちです」と呼びかけ「これが選挙なんです。つまんない政治はここで終わらせて、楽しい政治を次世代に引き継ぎましょう」と訴えた。【中山知子】

この記事の関連ニュース