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藤竜也、日本プロ大賞で特別功労賞「功労した覚えない」新作で認知症の男「私もスレスレ」

日刊スポーツ 2024年7月7日 0時33分

藤竜也(82)が6日、東京・テアトル新宿で行われた第33回(23年度)日本映画プロフェッショナル大賞授賞式で特別功労賞を受賞した。

主演映画「高野豆腐店の春」(三原光尋監督)及び、長年の功労に対しての受賞だが、藤は「こういう賞を私がいただいて、いいものかどうかと思います。それほど、功労した覚えがないんですが…」と口にした。その上で「私の、おぼつかない足取りを褒めてもらえるのは、本当に幸運な男であると思います」と謙遜した。

新作「大いなる不在」(近浦啓監督)の公開が、12日に迫っている。藤は劇中で、認知症を患った元大学教授を演じ、森山未來(39)が演じた長年、疎遠になっていた俳優の息子の姿を描いた。藤は同作で、23年10月に開催された第71回サンセバスチャン映画祭(スペイン)で主演賞を受賞した。

藤は「次回は、現役の香りがする俳優賞を、ぜひいただきたい」と、俳優賞に意欲を見せた。その上で「この次に公開される映画(『大いなる不在』)では、私は認知症の男を演じております。私もスレスレのところにおりますから、実に気持ち良く、無理なく演技ができまして、恐らく最高の認知症の演技ができたと思います。それで演技賞をいただきたい」と言い、客席を沸かせた。

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