俳優浜畑賢吉（はまはた・けんきち）さんが、2日に前立腺がんのため、亡くなっていたことが、7日までに分かった。81歳だった。近しい関係者によると、葬儀は近親者のみで行った。妻は俳優上村香子（78）。
浜畑さんは1942年（昭17）生まれ、東京都出身。劇団俳優座養成所の出身で、66年に劇団四季へ入団した。「ハムレット」「コーラスライン」など、多くの名作ミュージカルに出演。舞台に加えてテレビでも活躍した。
68年には、学園ドラマの日本テレビ系「進め！青春」に主演。完全無欠な教師像ではなく、生徒とともに成長していく“新米教師”の高木進を好演し、新たな教師像を提示した。
また、大河ドラマにも多数出演。「天と地と（69年）」で武田信繁、「国盗り物語（73年）」で朝倉義景を演じるなどし、96年の「秀吉」では細川藤孝役を務めた。
四季は94年ごろに退団したが、その後も独立して俳優活動を続ける一方で、舞台演出なども手がけ、大阪芸術大教授も務めた。