任期満了に伴う東京都知事選は7日、投開票され、現職の小池百合子知事（71）が、蓮舫前参院議員（56）や前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏（41）ら55人をやぶり3選を果たした。
投票締め切り後、当選確実が伝えられると、支持者に向け「このたび皆さま方の力強いご指示を賜りまして、3期目の都政のかじ取りをお任せいただきました」と笑顔で話した。「暑い中選挙戦で皆さま方の熱い思いを届けていただきましたこと、ますます重責を痛感するところでございます」とした。
今回の都知事選を振りかえり「これまでなかった選挙戦」とし、「都知事の1つの席を巡り56人が立候補し、ポスターの掲示や脅迫を受けたり、街頭でヤジの大合唱があったり。経験したことのないような選挙戦でございました」と話した。
掲げてきた「首都防衛」を再度強調し、「皆さまのお力を受けてバージョンアップし、全身全霊で対応していきたいです。これからもどうぞよろしくお願い申し上げます」と締めくくった。
小池氏の2期8年の都政に対する事実上の信任投票となった今回は、強力なライバルと見込まれた蓮舫氏の参戦や、学歴詐称疑惑の再燃などもあり告示前は「守りの選挙」になることも予想された。しかし、過去に現職が敗れたことがない都知事選で現職の強みを生かし、水面下で支援を受けた自民、公明両党などの組織も固め、「AIゆりこ」などのSNS戦略も押し出し、勝利につなげた。