任期満了に伴う東京都知事選は7日、投開票され、現職の小池百合子知事(71)が3選を果たした。
前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(41)は届かなかったものの、蓮舫前参院議員(56)を上回り、2位になることが確実に。56人が立候補した大乱戦で次点を勝ち取り一躍、政界の「風雲児」に躍り出た。
石丸氏は「都民の総意が可視化された。それだけ」と敗戦の弁も、「私のチームは本当に全力を尽くした。胸を張って、できることは全部やったと言い切れます」と晴れやかな笑みを浮かべると、支持者で埋まった会見場は大きな拍手に包まれた。
そして報道各社による質疑応答になった。最初にNHKが代表質問。1問目に「(当選に)及ばなかった要因は?」と問われた石丸氏は、「NHKをはじめ、マスメディアが当初まったく扱わなかった」と、皮肉を込めて返した。それでも「切られる(テレビでカットされる)のを覚悟で最初の質問をされてきた。立派な覚悟です」と敬意? も忘れなかった。
その後も、YouTubeでの政治活動の是非を問う質問などを論破しながら、石丸節でよどみなく答え続けた。さらに、民放各局の個別インタビューに応じ、すべての取材対応を終えたのが午後10時前だった。