英王室のウィリアム皇太子（42）が、自身のホームレス支援プロジェクトに関する新たなテレビドキュメンタリー番組に出演することが分かった。
皇太子は23年、ホームレス問題の解決に向けて自身が所有する英コーンウォール公領に公営住宅を建設するプロジェクト「Homewards」を立ち上げており、その1年目の活動を追う内容となる。
2部構成となる番組には「Prince William:We Can End Homelessness（ウィリアム皇太子：我々はホームレスをなくすることができる）」の仮タイトルがつけられており、今秋にITVで放送予定だと英デイリー・メール紙が伝えている。
ウィリアム皇太子は、11歳の時に母であるダイアナ元妃に連れられてホームレスシェルターを訪問したことがきっかけで、長年ホームレス問題に取り組んでいる。母の遺志を受け継ぎ、ホームレスの人々を支援する慈善団体「ザ・パッセージ」のパトロンも務めている。
メガホンを取るレオ・バーリー監督は「この1年間、私たちはHomewardsのプロジェクトを通じて、ウィリアム皇太子と（夫妻が手がけるチャリティー財団）ロイヤル・ファンデーションを追ってきました。ホームレスに直面している全国の人々から信じられないほどの感動的な話をいくか聞きました。番組では家と呼べる場所のない生活を経験するとは思ってもいなかった多くの人々と協力しながら、今日の英国全土のホームレスの姿を描き出します」とコメントしている。
弟のヘンリー王子とメーガン妃も、動画配信大手ネットフリックスで王室離脱に迫るドキュメンタリーを製作しているが、皇太子のドキュメンタリーは皇太子が熱心に取り組むホームレス問題に焦点を当てたもので、趣旨はまったく異なっている。撮影に参加したすべての人たちが番組に協力的だと伝えられている。（ロサンゼルス＝千歳香奈子通信員）