俳優森山未來（39）が8日、東京・台東区の今戸神社で行われたアニメ映画「化け猫あんずちゃん」大ヒット祈願イベントに出席した。
今戸神社は招き猫発祥の地とも言われる聖地。都内で今年最高気温を更新する暑さの中での屋外イベントとなり、主人公の化け猫役を演じる森山は「みなさん大丈夫ですか。倒れないでくださいね」とあいさつ。人気漫画原作の同作にパイロット版含め約4年前から携わっていることも紹介し「猫にゆかりある場所で、まさかこんな大きな映画になって神社にみんなで集まってお披露目できるなんて。面白いもんですね」としみじみと語った。
映画は製作のシンエイ動画のつながりなどもあり、フランスの制作会社と日仏合作の形でつくられた。1度実写で撮影したのちにその映像をトレースしてアニメーション化するロトスコープという手法を用いており、市川実和子は「現場ではすごく稽古みたいな格好でメークもしないでやっていましたね」と振り返った。森山は「作画も素晴らしいですし、背景がなかなか日本の色味の感覚とは違う質感だなと。切り取られている実写の動きだったり、音声もかなり現場の音を使っている。没入感もあって不思議な気分になりました」と話した。
フランス側のMIYUプロダクションのエマニュエル＝アラン・レナール氏は、今作も手がけた久野遥子監督作品へ感銘を受けたことなどがきっかけで合作に至った経緯も明かし「ぜひ自分たちも関わらせてほしいとお願いし、実現できてとても光栄で幸せなことです。今もここで幸せに思っております」とあいさつした。
作品は第77回カンヌ国際映画祭などでの正式上映も決定している。森山は「これからいろんな映画祭にも出ていきます。（作風の）癒やしの波が広がっていくことを楽しみにしていただけたら」と呼びかけていた。
イベントには五藤希愛、山下敦弘監督らも登壇した。