Infoseek 楽天

【都知事選】石丸伸二氏に徹底質問、著作熟読の武田砂鉄氏「一瞬で彼自身の不安定さが明らかに」

日刊スポーツ 2024年7月8日 15時54分

TBSラジオの東京都知事選挙開票特別番組「開票LIVE2024 カオス!東京で何が起きていたのか?」が7日に放送された。現職の小池百合子知事(71)の3選当確を受け、前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(41)がリモート出演した際のやりとりがネット上で話題となっている。

MCの荻上チキから「どんな手応えですか」と聞かれ、石丸氏は「ごめんなさい、どのくだりの話をされていらっしゃいますか」と逆質問。荻上氏から再び「先ほどぶら下がりの中で、今回の選挙、自分たちは頑張ったと、走り切ったというような話をされていたと思うんですが、特にどういったところに力を入れてどんな手応えをお感じになりましたか」と質問が飛ぶと、石丸氏は「手応えの話じゃないですよ。それ。自分たちができることを全部やったという意味です。何かの反応ではなく、自分たちの実感の話をしました」と説明した。

荻上氏から「どんな点に手応えを感じたんでしょうか」と三たび聞かれ、石丸氏は「手応え? 手応えって言うんですかね。あの、なんだろう、自分たちでこれをやろうと決めて、それを実施した、実行したという、それを手応えと言うのかな。でも手応えてってもっと反応のことを言うかなという気がします。違うニュアンスで聞かれてます?」と投げ返した。

荻上から「今回、自分たちは全力を尽くした、で、それは恐らく票につながったという風にお感じになってる点はあるかと思うんですが、その手応え、あるいはこういったような政策は届いたなと感じる点、あるいは課題だなと感じた点などはいかがでしょうか」と、より具体的な質問を投げかけられた。

石丸氏は「届いたかという意味では、極めて大きいのが知名度の差ですよね。どう考えても、その意味ではそれは分かってたので。その不利な状況でできることを全部やってきたっていうところです」と語った。さらに「いかんともしがたい、その環境の話なので。その環境の中にいる主体としては限界があるっていうことだと思います。それはもうメディアの話であって、私から何か言うのも変かなっていう気がしてます」と続けた。

ゲストのライター武田砂鉄氏が質問を続けた。武田氏は石丸氏の著作「覚悟の論理 戦略的に考えれば進む道はおのずと決まる」を熟読したといい「メンタルが強いですね、という風に言われてなんで、メンタルが強いかって言われたというと、その相手の問題はどうなっても私は知りませんよと割り切れるというところを書かれていてですね、ちょっと政治をやられる方からすると、この相手の問題がどうなっても私は知りませんよっていう風に言われると、ちょっとぎょっとしちゃうなというところも感じたんですけれども。このなんか、選挙戦でいろんな立場の人とお会いして、お話しすることがあったと思いますけれども、この本に書かれたことっていうのは特に考えとしては変化はないですかね」と投げかけられた。

石丸氏は、質問の意図が飲み込めないようで「どういう点をぎょっとされたんですか。そんなにおかしなこと言ってるつもりがなかったんですけど、どこに違和感を覚えられましたか?」と投げ返した。

武田氏から「僕自身が違和感を覚えたのは、政治っていうのは、いろんな意見を受け止めて考えを変えていったり、考えを強化していったりっていうことの繰り返しだと思いますけれども、相手の問題がどうなっても私は知りませんよっていう風に言いきれるっていうところが自分のメンタルの強さだっていう風に言われると、なかなかそこに対して意見を届けるっていうことが難しくなっちゃうんじゃないかなっていう風に思ったんですけど」と再度質問。石丸氏は「失礼ですが本当に熟読されました?」と切り返し、武田氏は「熟読しましたね」と即答。荻上氏は「めっちゃ付箋張ってますね」と付け加えた。

石丸氏は「あのそういう風な思いでは言っていません。自分の責任の範囲を定義するという意味において、その話をしてます。政治において意見のやりとりをするっていうのは当たり前ですよね、それを否定はしてないはずです。否定してましたか?」と言ったタイミングで中継の持ち時間を使い切り終了した。

武田氏は選挙翌日の8日、X(旧ツイッター)を更新。石丸氏とのやりとりについて言及した。「昨晩のTBSラジオ開票特番での石丸氏。 #ss954 これまで、相手が動揺したり絶句したりする場面を意図的に作り出し、優位に立っていると思わせる構図を作り続けてきたのだろうが、受け止めるほうが動揺したり絶句したりしなければ、一瞬で彼自身の不安定さが明らかになる」とつづった。さらに「当然ですが、最たる問題は、こういった場に登場せずに、聞かれたくないことがあるからとメディアから逃げ続けた小池百合子氏」と連投した。

この記事の関連ニュース