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共産・志位議長「蓮舫さんは勇気をもってチャレンジ。次につながる」新著出版会見で都知事選言及

日刊スポーツ 2024年7月10日 19時41分

共産党の志位和夫議長は10日、国会内で開いた新著の出版記者会見で、7日に投開票された東京都知事選で落選した蓮舫・前参院議員について言及し「勇気をもって挑戦された。次につながる戦いだった」と振り返った。

同党は立憲民主党とともに蓮舫氏を支援したが、蓮舫氏は3選された小池百合子知事の約291万票、2位の石丸伸二・前広島県安芸高田市長の約165万票に次ぐ128万票で、3位に終わった。

自身も蓮舫氏の街頭演説で応援に立った志位氏は「蓮舫さんは、勇気をもってチャレンジをされた。都知事選がつくった財産は大きい」と訴えた上で「『ひとり街宣』という形で(支援者が)プラカードを持って街頭に立つ街宣が自発的に広がった」と述べ、「ひとり街宣」という新たな選挙の支援スタイルが生まれたことを評価。「もちろん、まだまだ足らない点はあるが、今後につながるいろいろな財産をつくった。さらに良い戦いをどうやればできるかは、これからみんなで相談すればいいのではないか」とも口にした。

「頑張りには心からの敬意を表したい」「今後につながる戦いだった」と繰り返し、結果を受けて議員会館にあいさつに訪れた蓮舫氏にも、同様の言葉を伝えたと明かした。

この日発表した新著「Q&A共産主義と自由 『資本論』を導きに」(新日本出版社)は、「共産主義と自由についての真実を伝えたい」という思いを、若い人でも受け入れやすいスタイルを意識し、35のテーマについてQ&A形式で書かれた内容。志位氏は「マルクスなどに接したことのない人にも、分かりやすく伝えられるように心がけた」と述べた。

最近、若者との対話の機会を重視した活動を続けていることを指摘されると「若い方々と心を通わせ、求めていることをつかんでいくこと抜きに日本の社会はよくできないし、日本共産党の未来も出てこない」と主張。一方、今後、無党派を含む若い人々の支持をどう広げていくかについては「政治は変えられる。みんなが立ち上がり、声をあげていけば変えられるということを、どれだけ伝えていけるかにかかっている。そういう本として受け取っていただければ」と、アピールした。

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