流行歌や浪曲を取り入れた姉妹漫才トリオ「かしまし娘」の次女で、俳優の正司照枝(しょうじ・てるえ、本名照江=てるえ)さんが7月8日に、急性心臓死のため、91歳で亡くなった。1月には長女の歌江さんが、94歳で亡くなっており、わずか半年での別れに若き日からともに仕事をしてきた落語家、桂文枝(80)が11日朝、思いをつづった。
「昨夜ニュースで 花江師匠のお姉さん 照江師匠(前名)の訃報を知りました」
照枝さんの死去を知ってから一夜明けたこの日、衝撃をつづった。というのも今年5月、トリオでは一番下の妹になる花江が、上方落語協会のファン感謝祭「彦八まつり」にゲスト出演しており、共演したばかり。花江を思っても心を痛めている。
「僕がこの世界に入った頃 大看板だった かしまし娘師匠 舞台では歌江師匠の歳を 照江師匠とからかいながら笑いにしていた かしまし娘 師匠の華やかな舞台 歌と笑いの 素晴らしい音楽ショー 歌江師匠がお亡くなりになって 寂しくしておられるのではと 5月の彦八まつりの フィナーレに花江師匠を おさそいしたところ 快く 出演いただき 見事なギター演奏と歌を披露していただきました」
彦八まつりフィナーレへの思いとともに、写真も添えてブログをつづった。
「お家にお迎えに行ったり お送りしたりする時に 一軒おいて隣に住む照江師匠の話もよく出ました」と述懐。「初めは子供の頃から照江師匠と2人で漫才をやっておられたから この半年で 上のお姉さんお二人と別れることになるなんて 悲しみの 悲しみの 中におられる花江師匠が心配です」とも。
さらに「どうお声をかけて良いのか 迷いながらも お電話させていただきましたが 出られませんでした。花江師匠 お辛いでしょうが 頑張って下さいね。」と、残った花江を心配する思いをつづった。