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小池百合子知事、神宮外苑再開発の事業者による樹木保全策の未提出「精査中と聞いている」

日刊スポーツ 2024年7月12日 16時18分

東京都の小池百合子知事は12日、7日に投開票された都知事選で3選を果たした後、初めてとなる定例会見に臨んだ。

蓮舫前参院議員が言及し、都知事選のテーマの1つにもなった明治神宮外苑再開発をめぐり、樹木の保全策に関する事業者側からの提出が遅れていることについて問われ「都がスケジュールを設定しているわけではない」とした。その上で「事業者側が既存樹木の調査やイチョウの根系調査などを通じ、施設の計画の見直しなどを行っていると聞いている。樹木の保全策も精査中と聞いている。それが今日の時点だ」と述べた。

伐採への批判が根強い同地区の樹木について、都は昨年9月、伐採を実際に始める前に保全策などについて提出するよう事業者側に求めた。当初は今年1月にも保全策が提出されるともみられていたが、現在も提出はされていない。

「(樹木伐採に関する)見直し案を事業者に求めていると思うが、7か月遅れでまだ提出されていない」と指摘され、提出時期の見通しなどについて問われた小池氏は「申し上げるまでもないが、神宮外苑地区のまちづくりは民間事業者が自らの所有地で実施されるもの。都として、環境アセスや再開発などの手続きについて事業者から申請があれば法令などに基づき適切に対応していく。都がスケジュールを設定しているものではない」と主張した。

その上で「多くの都民の理解と共感を得ることが重要と申し上げてきた。都は事業者に対し、既存の樹木の保全などに取り組むよう求めており、事業者は既存の樹木の活力度調査やイチョウの根系調査などを行い、その結果を踏まえ、施設の計画の見直しなどを行い、樹木の保全策も精査中と聞いている」と述べた。

保全策が提出された場合は、いずれ都の環境影響評価(アセスメント)審議会で審議される見通しだが、小池氏は「まずは事業者による精査の内容を確認することが、都としてとるべき行動。内容を吟味することに尽きる」と、述べるにとどめた。

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