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石丸伸二氏映画「掟」奥山和由プロデューサーが制作経緯説明「いずれ潰されるのではないかと」

日刊スポーツ 2024年7月12日 19時6分

7日投開票の東京都知事選で躍進した元広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(41)をモチーフとした、政治エンタメ映画「掟」(中津留章仁監督、8月30日公開)の企画・制作の経緯について、映画プロデューサー奥山和由氏が11日、自身のX(旧ツイッター)で説明した。

奥山氏は「映画『掟』制作の時系列の関連から誤解を生んでる様なので、この映画企画のプロセスをシンプルに事実のみ書きます」と切り出し、「安芸高田市の騒動を初めて認識したのは去年10月頃、偶然見たYouTubeです。そこで語りまくる石丸さんを見た時、いずれ潰されるのではないかとボンヤリ思いました。デジャブ感があったのです。約30年前の自分の姿に。行き止まりの袋小路で改革を叫ぶ姿、それが企画とは無関係に単純に印象に残りました」と、石丸氏に関心を抱いたきっかけについてつづった。

その後、YouTube映像で石丸氏を追う内に「この人がどこに行き着くのか、私よりずっと頭が良く冷静、この人に対しての興味に行き着き可能であれば現地でドキュメンタリー映画を作ってみたい」と思い至り、関係者を通じて石丸氏とアポイントを取り、Zoomで面会。「石丸伸二を多角的に捉えるのでネガティブな面も描く、故に御本人が内容をチェックする機会はなく、勝手にやりますが大丈夫ですか?」という要望に対し、「返事は予想外に爽やかに笑いながら『どうぞご自由に』と」承諾されたという。

監督候補として当初、「このジャンルでの巨匠Cさん」ら、多くの監督に打診するも、スケジュールの問題で困難を極めていたところ、安芸高田市長だった石丸氏をモデルとした、劇団トラッシュマスターズの2月公演「掟」の脚本を目にしたことから、同劇団主宰の劇作家、中津留章仁氏に依頼。「奇跡的に8月30日からの映画館が見つかり5月後半からの撮影場所が押さえられた」と経緯を説明した。

キャストについては「配給興行サイドからも有名どころを入れて欲しいという意見は強かった。しかしトラッシュマスターズというチームワークにかけようという想い、別キャストになった時の舞台を演じた方の胸中を察すると変更する気にはなれなかった。好評だった彼らの熱演をそのまま映画にと決心した」と説明した。

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