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小道具の銃を誤射したアレック・ボールドウィン被告、審理が棄却され検察の起訴は不可能に

日刊スポーツ 2024年7月13日 12時5分

米俳優アレック・ボールドウィン被告(64)が映画の撮影中に小道具の銃を誤射して撮影監督らを死傷させたとして過失致死罪に問われていた裁判で12日、公訴が棄却された。

裁判官が検察側による証拠開示に問題があったと判断し、審理を打ち切った。米ピープル誌によると、裁判官が審理棄却の理由を読み上げるとボールドウィン被告はその場で泣き崩れたという。

10日に始まった審理でボールドウィン被告は「引き金を引いていない」と無罪を主張していた。

同被告は米ニューメキシコ州サンタフェで行われていた映画「ラスト」のリハーサルで助監督から手渡された小道具の銃を誤射し、撮影監督のハンナ・ハッチンスさんが死亡し、ジョエル・ソウザ監督が負傷した。銃には実弾が装てんされており、どのように現場に持ち込まれたのかが焦点になっていた。同被告の弁護団は、実弾が撮影現場に持ち込まれた経緯を明らかにするのに役立つはずの証拠を検察側が隠蔽(いんぺい)したと主張していた。

この事件に関して同被告の公訴が棄却されたのはこれで2回目。審理が棄却されたことで、検察はボールドウィン被告を再び起訴することはできないという。

同被告は弁護士を抱きしめ、次には後ろに座っていた妻ヒラリアさんを12秒間にわたって抱きしめる場面も見られた。裁判所を後にする際には、集まった報道陣の問いかけに応えることはなかった。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)

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