4人組管楽器ガールズグループ、MOSが16日、大阪市の「MUSE BOX」でクラウドファンディング無料ツアーをスタートした。
トロンボーン担当のリーダーErna、トランペット担当のMiyu、アルトサックス担当のAMI、テナーサックス担当のLottaの4人は、SNSで大バズりした「ジョジョの奇妙な冒険」のBGMなど15曲を披露した。
若い管弦器プレーヤーの活躍の場を設けるため、17年に6人で結成。演奏だけでなく、ダンスも取り入れたブラスとダンスを掛け合わせたネオ吹奏楽「ブラダン」に挑戦している。
コロナ禍に見舞われた20年からSNSを開始すると、TikTokやYouTubeで公開した「ジョジョ－」のBGMが大バズり。フォロワー総数は140万人に達した。
23年には米国のオーディション番組「アメリカズ・ゴット・タレント」で審査員から満票を獲得、今年もドバイやベトナムでライブに出演した。国内でも甲子園ブラスバンドフェスティバルのサポーターアーティストに就任するなど活躍しているが、日本よりも海外で人気が先行している。
そんな4人が、今年はライブを多く開催し、多くのファンに無料で見てもらいたいと計画。クラウドファンディングで出資を募り、無料ライブツアーを開始した。まずは東海近畿編として、大阪を皮切りに、4日連続で滋賀、岐阜、浜松。8月にも4日連続で九州編を開催する。
Lottaは「MOSの良さはパワフルさ。管楽器だからこそ出せるエネルギーがある。現状は画面を通してみてもらってるけど、生で体験して欲しい。一緒に空間を作るようなライブしたい。ライブって楽しいのを伝えたい」と意気込んだ。
21年東京パラリンピックでは閉会式でパフォーマンスを披露した。この3年について、AMIは「日々更新されていく。楽曲の数も経験したライブの数も増えた。私たちなりのスピードで、グループの形にしていけているのかな」と活動に手応えを示した。
今後の目標は世界ツアー。「（米国の音楽プロデューサー）ショーン・ワサビと一緒にやってみたい」と話すなど夢は大きい。
Ernaが「同じ感じのグループがない。良い意味でも悪い意味でも、この人たちが目標というのもない。新しいことを手探りで続けていってます」と“ブラダンスタイル”でブルー・オーシャンを切り開くことに希望を抱けば、Lottaも「聞いて楽しく、見て楽しく、2度おいしい」と笑顔でアピールしていた。