NHKは17日、25年度前期連続テレビ小説「あんぱん」の新たな出演者に、俳優阿部サダヲ(54)が決まったと発表した。
「風来坊のパン職人/屋村草吉=やむら・そうきち」という役どころ。ふらりと高知にやってきた謎の男で、金銭には細かいが、パン作りの腕は一流という設定。今田美桜演じるヒロイン朝田のぶ、北村匠海ふんする柳井嵩の人生に大きな影響を与える。
阿部は「かりん」「こころ」に続く朝ドラ出演。同局を通じて、コメントを寄せた。
阿部 「風来坊のパン職人」という、とても魅力的な役! ワクワクしています! どこから来て、どこへ行くのか? 目的は何なのか? 等々、今のところ謎がたくさんあって、台本を頂くのが楽しみです!
「なんのために生まれて なにをして生きるのか」「なにが君のしあわせ なにをしてよろこぶ」
この歌詞が元々すごく好きだったので、連続テレビ小説で関われることがうれしいです! よろしくお願いします。
制作統括の倉崎憲チーフプロデューサーもコメントを発表。起用理由について「日本の朝には、阿部サダヲさんが必要です。朝ドラに阿部サダヲさんが出てくると想像するだけで、なんだか元気が湧いてくる気がしませんか? そんな思いから、オファーさせていただきました」と説明。
続けて「これまで大河ドラマ『平清盛』『いだてん』でご一緒させていただいたのですが、現場での誰に対してもいつも飾らない姿、でもカメラが回ると一瞬で役に切り替わる姿に感銘を受け、朝ドラでもご一緒させていただけることに心からうれしく思います。中園ミホさんがユーモアたっぷりに描く“風来坊のパン職人”屋村草吉役と周りのキャスト陣が織りなす会話劇をお楽しみください!」とした。