俳優石丸幹二が17日、主演音楽劇「ライムライト」(8月3日から、東京・日比谷シアタークリエ)の公開げいこを都内で行い、共演の朝月希和、太田基裕ともに意気込みを語った。
チャールズ・チャプリンの名作映画を、遺族の許可を得て15年に世界初演。19年の再演に続き、3度目の上演となる。
「ライムライト」を「チャップリン映画のマイ・ベストワン」とし、再び老芸人カロヴェロ役を演じる石丸は、「チャップリンさんが演劇人として残したいメッセージをこの作品に書き記している。1回やって終わりという作品ではなく、後世に伝えるのが私たちの役目。私たちの肉体を通して、何度でもお客さまに訴えかけたい」。
頂点からどん底に落ちた老芸人が、再びはい上がる役どころ。「初演から9年たって、私もチャップリンがカルヴェロ役を演じた60代にだんだん近づいてきた。カルヴェロが言いたかったこと、チャップリンさんが言い残したかったことがたんだん理解できてくる気がする。今回3回目ですが、以前と違う感じ方ができるのではないかと、前回を超えていこうと思っている」と話した。
最後は「個々がキラッキラするシーンだらけ」とし「これぞチャップリンが残したかった言葉だ、というものを受け取っていただきたい」とメッセージしていた。