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モンゴルのパリ五輪ユニホーム「金メダル級の称賛」制作に1着20時間「ミシェル&アマゾンカ」

日刊スポーツ 2024年7月18日 9時46分

26日に開幕するパリ・オリンピック(五輪)を前に、モンゴル選手団のユニホームがインターネットで、金メダル級の称賛を受けていると米CNNやNBCが伝えている。

モンゴルの伝統衣装からインスピレーションを得た複雑な刺しゅうが施されたユニホームは、首都ウランバートルに本拠地を置くオートクチュールブランド「ミシェル&アマゾンカ」によるものだという。

モンゴルの伝統と文化を基盤に現代のテイストを織り交ぜたプレタポルテを制作しているブランドだけあり、五輪ユニホームも伝統的モチーフをふんだんに取りながら洗練されたデザインになっている。

過去2度の五輪で開会式と閉会式のユニホームをデザインしているミシェル&アマゾンカは、今月初めにSNSに動画と写真を投稿してユニホームをセンセーショナルに発表。モンゴルの伝統的なふくらはぎまでの長さのガウンをアレンジしたと思われるユニホームに、「とても精巧で美しいデザイン」「これまでで最も美しいユニホーム」と称賛が相次いでいる。

国の色である青、赤、白を使った伝統的な模様に加え、パリを象徴するエッフェル塔と五輪を象徴する聖火も描かれており、制作には1着平均20時間がかかっているという。女性用ユニホームにはイヤリングと刺しゅうが施されたバッグもついており、男性旗手は伝統のブーツやアーチェリー帽も着用する。

モンゴルは自転車やレスリング、射撃などの9種目に出場し、約30人の選手団を送り込む。

NBCによるとネットでは他にも、デザイナーのステラジーンが手がけたハイチの画家フィリップ・ドダールのアートワークを取り入れた鮮やかなユニホームやナイジェリアの米ロサンゼルスを拠点とする黒人所有のブランドによる緑と白のスポーツウエアユニホームもネットで称賛を浴びているという。

ちなみに米国代表は08年以降毎回、五輪のユニホームはラルフローレンが手がけている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)

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