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宮田笙子の五輪辞退「チーム規範を守れなかったのがもったいない」元五輪メダリストが指摘

日刊スポーツ 2024年7月20日 9時57分

五輪3大会で4個のメダルを獲得した競泳男子元日本代表でスポーツジャーナリストの松田丈志氏(40)は20日、日本テレビ系「ウェークアップ」(土曜午前8時)にリモート出演し、体操日本代表女子のエース宮田笙子(19=順大)が、飲酒と喫煙の発覚によってパリ五輪出場を辞退する異例の事態となったことについて、コメントした。

19日に都内で会見した日本体操協会は、宮田が6~7月に飲酒と喫煙をしたことが確認されたと発表。同協会の代表行動規範などの違反に当たることから、事前合宿地のモナコから宮田本人を帰国させて話を聞いた上で、今回の決断に至った。宮田は「数々のプレッシャーもあり、そのような行為に及んでしまった」と釈明したという。

今回の事態を受け「離脱は仕方ない」「厳しすぎる」などさまざまな意見が出ているとして、自身の受け止めを問われた松田氏は「宮田さんも五輪に出たかったと思いますし、体操協会としても出したかったという気持ちはあったんじゃないかなと思います」と、苦渋の決断だったとの認識をにじませた。

一方で「ただ、やはりチームとして戦っていく中では、(20歳以下の)飲酒、喫煙は法律的にもだめなことことですが、それとはまた別に、チームで決めたルール、日本代表のルールがある。そのチームの規範を守れなかったというところが、もったいなかったなというふうには感じます」と、私見を述べた。

「(五輪のように)チームで戦っていくときには、ルールを守らない人がいるとチーム全体の雰囲気にもかかわってきたりする。今回は、内部からの情報があったというような報道もあった。チームとしても足並みをそろえられなかったのかな、というふうには感じました」とも指摘した。

宮田の辞退により、補欠の繰り上がりはできないため、体操日本代表女子は主将を失った4人で試合に臨むことになる。

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