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トランプ暗殺未遂事件にさまざまな誤情報や陰謀論、胸部も撃たれた? 自作自演説まで

日刊スポーツ 2024年7月20日 10時11分

13日に米ペンシルベニア州で行われた選挙演説中にトランプ前大統領が銃撃された暗殺未遂事件を巡り、ネット上ではさまざまな誤情報や陰謀論が拡散されている。その中には「胸を撃たれたが、防弾チョッキに救われた」といった内容も含まれており、X(旧ツイッター)などで胸部を撃たれたことを示す証拠としてスーツの胴体に穴が開いたように見える拡大写真が拡散されている。

「弾丸がスーツを貫通したようだ」とのコメントとともに問題の箇所を丸で囲んだ写真を共有するユーザーもいるが、検証の結果、元の写真はAP通信のカメラマンによって撮影されたものであることが判明。実際の写真では、銃弾による穴のように見えたのは、トランプ氏を壇上から避難させるために取り囲んだシークレットサービスの1人が着ていたスーツのしわであることが確認できるとAFP通信は伝えている。別の写真でも、トランプ氏のスーツに穴はなかったことが明らかになっており、胸部を撃たれた事実はないと伝えている。

トランプ氏は右耳を撃たれて負傷したものの命に別条はなく、容疑者はその場で射殺されている。当日、トランプ氏が防弾チョッキを着用していたかどうかは分かっていない。

銃撃を巡っては、他にも選挙戦で劣勢のバイデン陣営による企てといったものから、トランプ氏の自作自演といったものまでさまざまな陰謀論がネットで飛び交っている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)

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