政治ジャーナリスト田崎史郎氏は20日、日本テレビ系「ウェークアップ」(土曜午前8時)に出演し、岸田文雄首相(自民党総裁)の任期満了に伴う9月の自民党総裁選の展望について「40代の方が日本の総理大臣になる可能性が出てきている」と述べた。
番組エンディングで、キャスターを務める読売テレビ中谷しのぶアナウンサーから、自民党総裁選の見通しを問われた田崎氏は「9月下旬に自民党総裁が決まり、その方が総理大臣になる」とした上で「9月下旬には、日本は新しい総理大臣になっていると思います。岸田さんではなくなっている」と述べ、岸田首相の再選には否定的な考えを示した。
中谷キャスターの「岸田さんではない」と問いに「ではない」と応じ、「ではどなたが」と問われた田崎氏は「ぼくの(取材の)感じだと、40代の方が自民党の総裁、日本の総理大臣になる可能性が出てきていると思います」と述べた。
具体的な名前には言及しなかった。
自民党総裁選をめぐっては、岸田首相の再選出馬が取りざたされる一方、支持率低迷や自民党裏金事件など「政治とカネ」への国民の不信感や、自民党内での信頼感の低下などから、岸田首相では次期衆院選は戦えないとして、党内では新総裁の選出を求める声も出ている。
田崎氏が指摘した「40代」には、各社世論調査の「ポスト岸田」の常連、小泉進次郎元環境相(43=神奈川11区)がいるほか、その名前から「コバホーク」の愛称で呼ばれ、前安全保障担当相で実務能力にも定評がある小林鷹之衆院議員(49=千葉2区)に期待する声も、党内で拡大している。