藤井聡太王座（竜王・名人・王位・棋王・王将・棋聖＝22）への挑戦権を争う、将棋の第72期王座戦挑戦者決定戦（主催＝日本経済新聞社、日本将棋連盟）、羽生善治九段（53）対永瀬拓矢九段（31）戦が22日午前9時から東京・千駄ケ谷「将棋会館」で始まった。先手後手を決める振り駒は歩が3枚出て、羽生が先手、永瀬が後手となった。
永瀬は6年連続6回目の登場を目指す。前期まで王座を連続4期保持していたが、前期1勝3敗で藤井に敗れて王座を失った。今期は16人による一発勝負の挑戦者決定トーナメントから登場。1回戦でタイトル獲得経験者の郷田真隆九段、準々決勝で今年の王将戦に挑戦した菅井竜也八段、準決勝ではプロ雀士との二刀流でマージャンMリーグ「BEAST Japanext」のメンバーに選ばれた鈴木大介九段をそれ゛それ下し、挑決に駒を進めてきた。
羽生とは過去15勝8敗。初めてタイトルに挑戦した8年前の棋聖戦5番勝負（永瀬2勝3敗）をはじめ、各タイトル戦の挑戦者を争うリーグ戦、トーナメントの勝ち上がりで激突しているが、挑決での対決は初めてとなる。