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【王座戦挑戦者決定戦】「王座戦男」羽生7年ぶりの登場なるか 対局スタート

日刊スポーツ 2024年7月22日 9時24分

藤井聡太王座(竜王・名人・王位・棋王・王将・棋聖=22)への挑戦権を争う、将棋の第72期王座戦挑戦者決定戦(主催=日本経済新聞社、日本将棋連盟)、羽生善治九段(53)対永瀬拓矢九段(31)戦が22日午前9時から東京・千駄ケ谷「将棋会館」で始まった。先手後手を決める振り駒は歩が3枚出て、羽生が先手、永瀬が後手となった。

羽生は7年ぶり27回目の登場を目指す。16人による勝ち抜き戦の挑戦者決定トーナメントでは1回戦で佐藤康光九段、準々決勝で糸谷哲郎八段、準決勝で広瀬章人九段と、歴代の竜王獲得経験者を倒してきた。

1992年(平4)には初挑戦して当時の福崎文吾王座から奪取すると、10年まで実に19連覇。11年渡辺明竜王(当時)に奪われたが、翌年奪い返してからは5連覇。17年に中村太地六段(当時)に奪われるまで26年連続して登場し、24期も保持した「王座戦男」でもある。

昨年6月には日本将棋連盟会長にも就任した。会長在籍中にタイトル戦挑戦者となった例としては、76年12月から89年5月まで会長を務めた故大山康晴15世名人が、79年度の第29期王将戦で加藤一二三王将(当時)に挑戦してタイトルを奪った例がある。

羽生は昨年11月、50歳以上の棋士で争う公式戦「第1回達人戦」で優勝。羽生会長が羽生九段を表彰するという、コントのような「自作自演」の表彰式を真顔で演じた。

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