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「ドラえ~も~ん」「やっておしまい」名ゼリフ残した小原乃梨子さん「スカポンタン」はアドリブ

日刊スポーツ 2024年7月23日 16時13分

アニメ「ドラえもん」の野比のび太やタイムボカンシリーズでドロンジョなどの声優を担当した小原乃梨子(おはら・のりこ、本名・戸部法子)さんが12日に死去したことが23日、分かった。所属事務所の公式ホームページで発表された。88歳。葬儀・告別式などは親族のみで執り行ったという。

小原さんが1979年~2005年まで演じた「ドラえもん」の野比のび太役や「ヤッターマン」のドロンジョ役では、印象的な決めゼリフでも視聴者にインパクトを残した。のび太がドラえもんに「ドラえ~も~ん」と泣きついて、秘密道具で助けを求める声はお茶の間の定番に。「ヤッターマン」のドロンジョでは、ヤッターマンをやっつけるよう悪の3人組ドロンボーの部下、ボヤッキーとトンズラーに号令を出す「やっておしまいっ!」が代名詞となった。またドロンジョが部下を叱責(しっせき)する言葉の「スカポンタン」は、小原さん自身が子供向け番組での罵倒する言葉に配慮して、「スカタン」「アンポンタン」を合わせてやわらかな言葉にしたアドリブであったことを、後年に語っている。

SNSでは「情けないドラえもぉんの声が好きだった」「もうドロンジョのやっておしまいも聞けないのか」などと小原さんの唯一無二のキャラを惜しんだ人も。また、同じドロンボー一味の「ボヤッキー」を演じた八奈見乗児さんが21年に90歳で、「トンズラー」を演じた、たてかべ和也さんも15年に80歳で亡くなっていることから「天国でボヤッキーとトンズラーに会って『やっておしまい!』『アラホラサッサー!!』してて欲しい」など、劇中のやりとりを懐かしむ声もあがった。

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