中村勘九郎（42）中村七之助（41）が24日、都内で、10月の全国巡業公演「錦秋歌舞伎特別公演 2024」の取材会を行った。20年目を迎えた今年の巡業公演は、18代目中村勘三郎さんの十三回忌追善として行う。
勘九郎は「追善イヤーに、春にも全国巡業させていただき、秋にも巡業ができること、本当にうれしいです。僕たちの肉体を通して父の面影を見ていただき、父に間に合わなかったお客さまにも、中村屋スピリッツを見ていただけるいい公演になるのではと思います」と話した。中村屋スピリッツとは、と聞かれると「楽しんで帰っていただくのが一番。芝居を愛することが大もと」とした。
七之助は「1年を通して追善（興行）をさせていただけるのは、父がいかに偉大だったかということを感じています」と話した。巡業後には「俊寛」の舞台になった鹿児島県三島村・硫黄島で「三島村歌舞伎」が予定されている。勘三郎さんもこれまでに2回公演しており、七之助は「硫黄島の『俊寛』で（追善興行を）締めくくりますが、僕たちも一生懸命やってきて良かった。めぐりめぐって返ってくる1年になっています」と感慨を語った。
10月2日の東京・町田市民ホールから、同20日の鹿児島・宝山ホールまで、11カ所で行う。各地で楽しみにしていることについて、勘九郎は「鶴松くんが、サウナ・スパ健康アドバイザーという資格を取り、僕たちもサウナを楽しみにしている。七之助ももれなくサウナーになりました」と言うと、七之助は「それしか頭にない」と笑った。