朝日放送グループの夏の社長会見が26日、大阪市福島区の同局で行われ、朝日放送テレビ（ABCテレビ）の今村俊昭社長長が出席した。
俳優神田正輝（73）がMCを務める同局が制作するテレビ朝日系旅番組「朝だ！生です旅サラダ」（土曜午前8時）を9月28日の放送をもって卒業することについて、今村社長は「番組に対して哲学を持っていた」と感謝の気持ちを示した。
同番組の制作を担当したことはなかったが、神田とは食事を何度もともにしたという同社長は「海外の旅にこだわられた。コロナ禍の中では海外ロケにはいけなかったが、海外コーディネーターを特派員にしたり、過去映像を使ったり、絶対にやめないでおこう。神田さんがおしゃっていたことは正しいなと。改めて番組の世界観を出していただいた」と振り返った。
卒業理由について「昨年末に身体のメンテナンスでお休みされた。その後、番組スタッフと神田さんと話し合った結果です。詳細は控えさせていただくが、両者がしっかりと話し合って、出した結果です」と話した。
神田は前任の初代MC草野仁から引き継いで97年4月から出演してきた。神田の卒業後は「新たな出演者は予定しておりません」とし、松下奈緒のMCは継続。勝俣州和、中丸雄一らのレギュラー陣は変わらないとした。
卒業にあたり、特別番組の制作などはないとしたが、今村社長は私見として「卒業された後、松下さんとかみなさんがいらっしゃるところに立ち寄っていただけるような、顔を出していただけるようなことができたらステキだなと思う」と話した。