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柔道金・角田夏実いとこ角田智美アナ、表彰台で君が代を聞き涙したシーンに「もらい泣き」

日刊スポーツ 2024年7月29日 4時0分

パリ五輪の各競技が、本格的にスタートした。柔道女子48キロ級で金メダルを獲得した角田夏実(31=SBC湘南美容クリニック)のいとこで、フリーアナウンサーの角田智美(40)が本紙の取材に応じ、今大会の「金」第1号の素顔を明かした。【取材・構成=大友陽平】

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いとこの「なっちゃん」の金メダルロードをテレビ観戦していた智美は「とにかくずっとドキドキしていました」。特に印象的だったのは1回戦だったという。

「私個人としては、(五輪に)出ることが誉れで、けがなく帰ってきてくれればと思ってましたけど、周りはそうじゃないし、金1号とかいろいろなプレッシャーもあると思うし、もしもがあったら…と。(会場に)入ってきた時の表情も、普段の柔らかい感じではなく硬かったので。45秒で決まりましたけど、私の中では2分くらいに感じて、その時点ですごく泣いてしまいました」

決勝でバーサンフー(モンゴル)を優勢で下し、金メダルを獲得した瞬間も、夏実はあまり表情を変えなかった。それでも表彰台で君が代を聞いて、一気に涙したシーンは「まさかあそこで泣くとは思わなかったので…。頑張ってきたんだよねって、またもらい泣きしてしまいました」。

3兄弟の長男の娘が智美で、三男の娘が夏実だ。生まれ年は8つ離れており「私にとっては、初めて会った赤ちゃんが夏実選手。(競技中は)強いとか怖いという印象をもたれていますけど、私にとってはいつまでもかわいい“なっちゃん”です」。

当時から運動神経も抜群だったといい「父の実家の広い茶の間でいとこ同士でよく遊んでいて。明るくて、いつもコロコロとでんぐり返しをしたりしてました。おじ(夏実の父)と私の弟も柔道をしていたので、よく乱取りをしていたのを、私と彼女のお姉さんと見てました。その頃は、ともえ投げや腕ひしぎ十字固めはしてなかったです(笑い)」。

親兄弟の仲も良く、盆暮れ正月や冠婚葬祭でもよく顔を合わせているという。5月中旬にも、親族の法要があり「みんな、頑張ってと声をかけても笑顔で応えていました」。五輪の話も少ししたというが「試合が近づくについて聞きたくなくてもいろいろな声が聞こえてくると思ったので、事前に連絡はしませんでした」と静かに見守っていた。

普段は“なっちゃん”と呼ぶが、この日の取材では「夏実選手」とリスペクトの念を強めた。団体戦出場の可能性もあるが、重圧をはねのけて快挙を成し遂げたいとこに、今は「とにかくゆっくりしてほしい」という。

「私のイメージでも、飲んだり食べたりするのが好きで。甘いものも好きで、おせち料理でもよく栗きんとんを食べていて(笑い)。でも減量とかあって、好きなものも食べられなかったりしたと思うので、好きなものを好きなだけ食べてほしい。私は今新潟で働いているので、新潟にも来てほしい。新潟は(夏実が好きな)温泉もありますし、おいしいお酒も、豊富な食べ物もあるので、遊びにおいで! と思っています!!」

◆角田智美(つのだ・ともみ)1984年(昭59)6月6日生まれ、川崎市出身。立教大卒業後、東海ラジオアナウンサー、TeNYテレビ新潟アナウンサーなどをへてフリーに。20年に気象予報士の資格を取得。現在、テレビ新潟「夕方ワイド新潟一番」の金曜ニュース・気象担当のほか、FM新潟のニュースなどを担当。158センチ

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