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タケモトピアノ、財津一郎さんに敬意込め新CM AI駆使し「ピアノ売ってちょーだい」そのまま

日刊スポーツ 2024年7月29日 10時2分

23年10月に89歳で亡くなった、財津一郎さんが半世紀以上にわたってCMに出演していた、中古ピアノ買い取り大手「タケモトピアノ」が29日、財津さんへの敬意を込めた新CM「タケモトピアノAI篇」を制作したと発表した。8月1日からオンエアを開始する。タケモトピアノのCM放映は、約9カ月ぶりだという。

新CMは、タケモトピアノの象徴とも言えるダンサー(ピアノの妖精)が主役となり、広大な自然を舞台に展開。AI技術を活用し、AIと実写の融合によって生まれた4人のダンサーが、新たにブランドのイメージキャラクターとして採用されたキリンとともに、コミカルなパフォーマンスを披露する、令和バージョンとして進化した。

財津さんの歌声そのものが代名詞となった「タケモトピアノの歌」は、アップテンポの「もっともっと」篇と、スローテンポの「みんなまあるく」篇の2種類で展開。「ピアノ売ってちょーだい」「もっともっとタケモット」といった、おなじみの歌詞や、赤ちゃんが泣き止むことで話題となったメロディはそのままに、おなじみのメロディにのせた「ダンサー×大自然」という異色の組み合わせがインパクトを与える。それぞれの歌詞は、以下の通り。

<もっともっと篇>

にゃ~

ピアノ売ってちょーだい

もっとも~っとタケモット

もっと!電話してちょーだい

もっとも~っとタケモット

「ピアノ売ってちょーだい~!」

<みんなまあるく篇>

ピアノ売ってちょーだい

みんなまあるくタケモトピアノ

電話してちょーだい

みんなまあるくタケモトピアノ

「その通~り!」

タケモトピアノの竹本功一会長は、コメントを発表した。

「財津一郎さんが築き上げてくださったブランドイメージを大切にしつつ、新しい技術を取り入れて進化させることが重要だと考えました。今回のCMでは、ダンサーを主役に据え、大自然を舞台にすることで、視覚的にもインパクトのある映像を目指しました。今もそしてこれからも愛される『タケモトピアノらしさ』を大切にし、進化させていきたいと思います」

タケモトピアノは、23年10月19日に財津さんが亡くなったことが明らかになった際、日刊スポーツの取材にCMについて「映像契約は9月末で切れております。CMは8月いっぱいの放送で終了しました」説明。最新バージョンは23年間、放送され、年契約で毎年更新されていたといい、関係者は「長い放送ですし、財津さんも静かに余生を楽しんでおられるということで契約が終了しました」と話した。

「ピアノ売ってちょーだい」「もっともっとタケモット」の歌、フレーズで知られる同社のCMは、ABCテレビ「探偵!ナイトスクープ」で、赤ちゃんが泣きやむ不思議なCMと紹介されて、一躍有名になった。

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