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松尾潔氏「反五輪」表明の東大准教授に同調「言論を排除するようなことだけはあってはならぬ」

日刊スポーツ 2024年7月31日 13時32分

音楽プロデューサーの松尾潔氏(56)が31日までにX(旧ツイッター)を更新。東京大学准教授の斎藤幸平氏が29日放送のTBS系「news23」で「反五輪」を表明したことに同調した。

「斎藤幸平と同じ時代に生きることの心強さ。拙著『おれの歌を止めるな』に帯文を寄せてくださったありがたみを痛感している」と切り出し「パリ五輪に狂喜乱舞する人たちには賛同できないが、きつく責め立てようとまでは考えない。ただ斎藤さんの言論を排除するようなことだけは絶対にあってはならぬと強く思う」とつづった。

斎藤氏は「news23」内で、MC小川彩佳から五輪について聞かれ「いやあ、全然見てないですね。私、反五輪で、(見るのを)“ボイコット”してるんですけど」と答えた。小川から「ボイコットなんですね?」と聞かれると、斎藤氏は「はい。理由はいろいろあるんですけど、いきすぎた商業主義が好きじゃないとかもあるんですけど、やっぱり今回一番私が理由にしてるのは、スポーツウォッシュに加担したくないということで」と説明した。

そして「それはどういうことかというと、やっぱりイスラエルの問題ですね。ロシアは戦争を理由に出れることができないわけですね。ところが国際司法裁判所がイスラエルのやってることというのはジェノサイドであり、占領政策自体も国際法違反だということを勧告している。にもかかわらず、国際社会であるとか、オリンピック協会というのが、イスラエルとしての参加は認めているというダブルスタンダードがあると。これでみんなが盛り上がって“平和の祭典良かったね”というふうにみんながもし仮になってしまったら、もしかしたらパレスチナの人たち、ガザの人たちが忘れられてしまって、このジェノサイドを覚えている人たちがいない、っていうことに私は少しでも抵抗したいなと思って、(五輪を)見ないようにはしている」などと話した。

斎藤氏は専門が経済思想・社会思想。著書「人新世の『資本論』」はベストセラーになっている。数々の報道、情報番組などでコメンテーターとしても活躍している。

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