テレビ朝日の大下容子アナウンサーは31日、MCを務める同局系「大下容子ワイド！スクランブル」（月～金曜午前10時25分）に出演。公設秘書に勤務実態があるように装い、国から支給された秘書給与をだまし取った疑いがあるとして、詐欺容疑で東京地検特捜部の強制捜査を受けた広瀬めぐみ参院議員（58＝参院岩手選挙区）について「弁護士ですから…」と肩書に触れながら、今回の事態に行ったことに疑問を呈した。
広瀬氏の東京・永田町にある議員会館事務所や盛岡市の事務所、都内の自宅などは30日、東京地検特捜部の家宅捜索を受けた。詐取の疑いが持たれているのは公設第2秘書の給与で、第1秘書の妻という。額は数百万円にのぼるとの指摘がある。今年3月、「週刊新潮」が今回の疑惑を報じた際、広瀬氏は自身のホームページで、第2秘書について「令和4年12月から同5年8月まで、しっかりと働いていただいた」と主張し、報道は「事実無根」と反論していた。
番組では、疑いを持たれている秘書給与の詐取の内容について詳細に報道。大下氏は、広瀬氏が国会議員になる前に弁護士として活動していたことを念頭に「弁護士ですから、そこら辺（秘書給与の詐取が法律に抵触する）は分かっているはずですよね」と、水曜コメンテーターで弁護士の萩谷麻衣子氏に、納得できない様子で問いかけた。これに対し、萩谷氏は「違法性があるとは思わなかったという言い訳は、まったくできないですよね」と、ピシャリと語った。
特捜部は、公設第2秘書については勤務実態がなかったとみており、家宅捜索で押収した資料を分析するなどし、資金の流れを見極める方針とみられる。